大分はここまで2分2敗と結果を残せていない。水曜日には明治安田J2第11節・金沢戦をホームで行い、1-3という結果に終わったばかりだ。中2日でこの試合に臨まなければならず、メンバー構成など工夫が必要となるだろう。
鹿島にとっては負けられない戦いでもある。県立カシマサッカースタジアムでは2試合連続で勝利を得られなかった。J1第8節の横浜FM戦では0-3の完敗を喫し、続く同第9節の名古屋戦はスコアレスドロー。ゴールからも遠ざかっており、駆けつけたサポーターの応援に応えることができていない。名古屋戦で最後に惜しいミドルシュートを放った松村 優太は「大会は違いますけどホームで2試合勝ててないし、(大分戦は)必ず勝利が求められる」と表情を引き締めていた。
大分は今大会を2引き分けからスタートしたが、その後はC大阪に1-6で大敗すると、G大阪にも0-2で敗れている。J2を戦いながらの大会参加のため、リーグ戦とは違うメンバーでの戦いを余儀なくされていることも結果に大きく作用していそうだ。
直近の金沢戦では、前半から相手陣内に攻め込んだが、警戒していた金沢のカウンターを食い止めることができず、53分、59分と立て続けに失点。野村 直輝の得点で追いすがったものの、さらに追加点を許して敗れた。下平 隆宏監督は4バックを基本にチームを構築してきており、ほとんどの試合でボールを握ることを目指す。金沢戦からメンバーは大きく替わるかもしれないが、目指すサッカーに変わりはないだろう。
鹿島にとってはここ最近で浮上した課題に取り組む試合となる。横浜FM戦では前半から縦に速いサッカーを見せたのは良かったが、体力が続かなくなり、最後は足が止まってしまった。選手たちはゲームコントロールの重要性を再認識した。また、名古屋戦では2トップを封じられると攻撃のバリエーションの少なさが露呈した。ポゼッションのうまい大分に対して、そこから前進していることを証明するパフォーマンスを見せたい。
そのためには2トップを生かしつつ、ほかの選手たちが輝く状況を作れるかどうかだ。松村は「アタッカーのほかの選手たちが2トップを生かしつつ、どう自分の能力を出していくかがカギになってくると思う」と、自身の課題を挙げる。今大会でも2トップとセットプレーでの得点が目立つ。チームがもう1つレベルアップするためには得点パターンを増やしたい。
[ 文:田中 滋 ]

