「ルヴァンカップはグループステージ敗退になっていますけど、次のルヴァンカップの鹿島戦も戦えるメンバーで臨み、ホームで戦う中で強い鹿島さん相手に良いゲームができるように準備したい」(片野坂 知宏監督)。リーグ前節で柏を1-0で下し、今季初の連勝を勝ち取ったG大阪だが、チームは非常事態に立たされている。
柏戦を前に、選手7名に新型コロナウイルス感染症陽性判定が出て離脱。負傷者も相次いでいる中、サブメンバーに2種登録のユース2人を加えて臨まざるを得なかった。それでも、ダワンの決勝ゴールで勝負強く勝ち切った。
今週末には中2日でC大阪とのリーグ戦も控えるだけに、鹿島戦はターンオーバーで挑む可能性が濃厚だが、ホームに集うサポーターの前でG大阪のプライドを見せるのみである。
「メンバーが欠けるのは痛手ですけど、(シーズン)後半戦に向けてチーム力を上げないといけないし、選手にとってはチャンス。チーム全体の底上げにもつながる」と守護神の一森 純は柏戦を前に強気な言葉を口にしたが、リーグ戦で出番の少ない選手にとってもアピールの場となるのが今回の鹿島戦である。リーグ戦では18歳のルーキー・中村 仁郎が試合を重ねるたびに存在感を見せているが、鹿島戦での注目は、柏戦でトップチームデビューを飾ったG大阪ユース所属の南野 遥海である。5月13日に18歳の誕生日を迎えた南野は、年代別代表でも活躍するG大阪ユースのホープ。今節でピッチに立てば、待望のホームデビューとなる。「彼の良さはああいうアグレッシブな姿勢なので、よくやってくれた」と片野坂監督も柏戦のパフォーマンスを評価したが、鹿島相手にも恐れず、攻守で奮闘するはずだ。
もちろん藤春 廣輝や佐藤 瑶大、石川 慧ら実績ある選手たちもフレッシュな状態だけに、2種登録の若手に負けじとモチベーションを高めてピッチに立つだろう。
一方、明治安田J1で首位に立つ鹿島は、Aグループでも1位タイにつける。G大阪と同様、中2日でリーグ次節・浦和戦が控える状況だけに、レネ ヴァイラー監督もターンオーバーで挑む可能性は十分だが、“常勝・鹿島”のメンタリティーを持つ選手たちは、誰がピッチに立とうとG大阪にとっての難敵になるだろう。
今季、G大阪は鹿島との公式戦で2戦2敗。ホームに集うサポーターの前でリベンジを果たし、リーグ戦にもはずみをつけたい一戦となる。
[ 文:下薗 昌記 ]
