グループステージはこれが最終節。両軍が属するAグループでは、すでに鹿島とC大阪がプレーオフステージ進出を決めている。鹿島とC大阪は前節までを終えてともに3勝1分1敗の勝点10。C大阪は第2節で鹿島に1-0で勝利し、前々節に1-3で敗れているため、『勝点が同一のチーム同士で行った試合の得失点差』により、最終節を終えて勝点が同じだった場合の順位(鹿島1位、C大阪2位)も確定済みだ。
大分は第1節の鹿島戦がコロナ禍の影響で延期となり、第2節が事実上のルヴァンカップ開幕戦。G大阪に2-2、そのあとにリスケジュールして開催された第1節・鹿島戦を3-3と勝点1ずつを積んだが、第3節・C大阪戦を1-6で大敗すると、前々節・G大阪戦は0-2、前節・鹿島戦は0-3と、3連敗で最下位に沈んだ。
今季J2に降格し、1年でのJ1復帰を目指す大分にとっては、10月までに全日程を開催するリーグ戦42試合にルヴァンカップと天皇杯を合わせた過密日程。それがコロナ禍によってさらにイレギュラーとなり、今季はスタートから11連戦、1週空けて9連戦、また1週空けて7連戦とタフな戦いを強いられている。今節は7連戦の2戦目だ。連戦による疲労蓄積も影響してか、チームは慢性的に野戦病院状態。入れ替わり立ち替わり負傷者が出ており、連戦の中、リーグ戦とカップ戦で戦力を入れ替えながら戦ってきた。その中から弓場 将輝や高畑 奎汰ら若いメンバーが頭角を現し、現在はリーグ戦の主力争いに食い込むまでに成長。3月15日に合流しながらいまだコンディションが上がり切らないサムエルをフィットさせる実戦の場にもなっている。今節は、前節・鹿島戦で退場した羽田 健人を出場停止で欠く中で、おそらく2種登録選手も動員しながら戦うことになるのではないか。厳しい台所事情が浮き彫りになるが、現在までリーグ戦に絡めていないメンバーを中心に底上げを進め、これから夏場を迎えるシーズンに向けて少しでも選手層に厚みを持たせておきたいところだ。
一方のC大阪は、第1節でG大阪とのダービーに3-2で競り勝ったあと、第2節は鹿島を下し、第3節で大分に大勝。前々節で鹿島に敗れてグループステージ全勝突破の目標がついえると、前節の“大阪ダービー”はスコアレスドローに終わった。リーグ戦はここまで4勝5分4敗の勝点17で8位。連戦時はリーグ戦とルヴァンカップで戦力をターンオーバーしており、リーグ戦の合間となる今節も、メンバーの入れ替えが予想される。
レギュレーション上ではいわゆる“消化試合”のシチュエーションだが、ゲームは観客にとってエンターテインメント。ミッドウィークの夜に、好ゲームを披露してもらいたい。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
105 大分トリニータ 1.webp)