今大会初戦となった2回戦は、アウェイで熊本と対戦した鳥栖。熊本にボールを握られる展開となったが、前半に横山 歩夢のシュートで先制に成功。後半は攻勢を強めるホームチームの前に苦戦を強いられる。それでも、最後までゴールを割らせずに逃げ切りに成功。1-0で勝ち切り、3回戦へと歩を進めた。
対するFC東京は2回戦でYS横浜とアウェイで対戦。前半の早い段階で小柏 剛のゴールで先制すると、原川 力が追加点を奪取。2点リードで迎えた後半にも遠藤 渓太とジャジャ シルバが追加点を奪い、合計4得点の大勝。格の違いを見せつけ、危なげなく3回戦進出を決めている。
直近のリーグ戦では勝利を挙げることができなかった両者。鳥栖はホームで名古屋と対戦。名古屋のハイプレスの前に試合の入りから気圧されてしまうと、早い段階で失点。さらに36分には原田 亘がこの試合2枚目の警告で退場となってしまう。後半の立ち上がりにも失点を喫すると数的不利の中、懸命に得点を奪いに前へ出るも最後まで得点を奪うことができずに敗れてしまった。明治安田J1第14節・川崎F戦は、川井 健太監督体制3年目にしてようやく初の連勝をつかんだが、連勝の数を『3』に伸ばすことができなかった。
一方、FC東京はホームで横浜FMと対戦。前半に失点を喫して追いかける展開となったが、55分に長友 佑都のゴールで同点に追いつく。ホームの利を生かし、逆転を目指したが、それ以上の得点は奪うことができずに引き分けに終わっている。
両者の過去の対戦だが、2019年のJ1第28節から鳥栖がこのカードでは8連勝を記録。しかし、昨季のJ1第28節、味の素スタジアムでの対戦でこの負の流れにFC東京が終止符を打つ。前半に2失点を喫し、0-2という苦しい展開となったが、後半に入ると一気呵成の3得点。大逆転勝利で鳥栖から4年ぶりの勝利を挙げている。
また、FC東京にとって九州での試合はあまり良いイメージがないものになっている。昨季は第103回天皇杯ラウンド16で熊本に敗戦。ルヴァンカップではアウェイで行われた準々決勝第2戦で福岡に敗れ、敗退を強いられた。リーグ戦でもアウェイでは鳥栖、福岡の九州勢に敗れている。一昨季も第102回天皇杯3回戦で長崎に敗れるなど、九州全体が“鬼門”となっていた。しかし、今季のJ1第4節・福岡戦ではアウェイで3得点を奪い、快勝。2021年のルヴァンカップグループステージ第3節・大分戦以来、3年ぶりに九州での勝利を挙げており、風向きは変わりつつある。
鳥栖は直近のリーグ戦から中3日かつホームでの連戦。中2日でアウェイに乗り込むFC東京よりもコンディション面ではアドバンテージを有する。しかし、期限付き移籍元との対戦である木村 誠二をこの試合では起用することができない。連戦でチームとしての総合力が問われる一戦になるのは間違いない。
[ 文:杉山 文宣 ]
