今季、デンカSでの両者の対戦は2回目となる。前回対戦は3月8日の明治安田J1第5節で、2-2の引き分け。試合を振り返ると、10分に東京Vが木村 勇大のゴールで先制。しかし新潟は、42分に長谷川 元希、58分に舞行龍ジェームズが決めて2点を返し、一時は逆転する。その後、東京Vはハイプレスの強度を高めると、75分に綱島 悠斗がFKの流れから同点ゴールを決めた。今回は、引き分けという結果にはならないトーナメント戦。必勝を期してぶつかり合う。
昨季準優勝となった新潟は、今季の1回戦でJ3八戸と対戦。開始早々の8分、小見 洋太がセットプレーから先制点を決めたが、前半のうちにセットプレーから失点。その後は延長戦でも決着がつかずにPK戦までもつれると、GK吉満 大介のセーブもあって4-2で勝ち上がりに成功した。
2回戦は、J3松本と対戦。リーグ戦から中2日での試合だったこともあり、そこからスタメン全員を入れ替えて臨んだ。19分、早川 史哉のクロスに落合 陸が触って相手DFの背後へこぼすと、抜け出した大卒ルーキー・笠井 佳祐がプロ初ゴールを決めて先制。さらに63分、奥村 仁が得意のドリブルで仕掛けて自らシュートを放ち、追加点。2-0で危なげなく勝ち切った。
3回戦も、アウェイで岡山と戦ったリーグ前節から中2日という日程のため、スタメンの大幅な入れ替えが予想される。直近の練習試合で結果を出した落合 陸や、負傷離脱から戻ってきた太田 修介、谷口 海斗らの躍動が期待される。リーグ戦では19位と苦しむ新潟。今季未勝利のホームスタジアムに歓喜を呼び込み、流れを変えるきっかけにしたい。
東京Vは、1回戦でJ3長野と対戦。延長戦でも0-0のままスコアは動かず、勝負はPK戦へ。GK長沢 祐弥の2セーブもあり、2回戦へと勝ち進んだ。
2回戦の相手は、J2秋田。中3日で臨んだ試合は、直前のリーグ戦からスタメン9人を入れ替えてスタート。前半に1失点を喫したが、後半アディショナルタイムに木村 勇大が同点ゴールを決めて延長戦へ。その後、福田 湧矢が勝ち越し点を奪って、2-1で3回戦進出を決めた。
東京Vは、リーグ前節・広島戦の敗戦によって今季二度目の2連敗を喫し、現在J1で15位。ここまで戦った17試合中、無得点が9試合となっている。勝率を高めるためにはゴールが必要。新たなるヒーローの登場なるか。
新潟は18日の岡山戦で味わった敗戦を糧にし、立て直せるかがポイントだ。相手のタイトな守備に対して、つないではがすのか、背後を狙うのかという判断がチーム内で統一できずに敗れた。東京Vのハイプレスに苦しめられ、追いつかれた前回対戦の記憶を払しょくしてこそ、プレーオフラウンド進出が見えてくる。
東京Vは、終盤での立て続けの2失点で逆転負けとなった17日の広島戦を受け、守備を見直して挑んでくるだろう。
ボールを保持してリズムを作りたいチーム同士、どちらが主導権を握り、どう奪い返すのか。一戦必勝だからこその、熱いバトルと駆け引きに注目だ。
[ 文:野本 桂子 ]

