明治安田Ｊ３リーグは29日に今季の最終節となる第38節の10試合が開催される。
残り一枠となった自動昇格は2位の八戸と3位のFC大阪の争いとなった。八戸はアウェイで琉球と対戦する。前節は讃岐に敗れ、5試合勝利がない。5試合でわずか2得点に留まるなか、エースの澤上 竜二に結果が求められるだろう。対する琉球は鹿児島と引き分け、こちらも5試合勝利から遠ざかっている。4戦連発の浅川 隼人がチームに勝点3をもたらす結果を残せるか。
FC大阪は岐阜の本拠地に乗り込む。八戸との勝点差は3で、自動昇格のためには勝利が絶対条件となる。前節は高知に競り勝ち、4試合負けなしとした。4試合でわずか1失点と堅守が際立つ一方、攻撃では前節決勝点を挙げ、前回対戦でもゴールを決めている堀越 大蔵に期待がかかる。岐阜は宮崎に敗れ、連勝はならず。開幕戦で引き分けた相手を撃破し、ホームでの最終戦を白星で締めくくりたい。
前節に昇格を決めた栃木Ｃは、今節は優勝をかけた一戦となる。勝点1を積み上げれば優勝が決まる状況だが、勝利で歓喜の瞬間を迎えられるか。ここまでともにチームトップとなる9得点・13アシストを記録する田中 パウロ淳一が今節も重要な役割を担うだろう。対戦相手の相模原は前節、奈良に敗れ、6試合ぶりの黒星を喫した。一矢を報いた武藤 雄樹が今節も結果を残せるか。
4位の宮崎はアウェイで福島と対戦。すでにプレーオフ出場を決めているが、ひとつでも上の順位でレギュラーシーズンを終えたいところ。25ゴールを挙げ、得点王を確定させている橋本 啓吾に今節もかかる期待は大きい。福島は沼津を下し、3連勝と勢いに乗る。数字上ではプレーオフ出場の可能性を残しているが、得失点差を考慮すれば大量得点が求められる状況だ。2戦連発の城定 幹大を中心に、アグレッシブな戦いを貫きたい。
宮崎と同じくプレーオフ出場を決めている5位の鹿児島は6位の金沢の本拠地に乗り込む。前節は琉球と引き分け、3試合勝利がない。3試合で1得点に留まる攻撃陣の奮起が求められる。金沢はプレーオフ圏内に踏み止まるためにも、勝利が必要だ。前節は北九州に1-2で競り負けた。先制しながらも逆転負けを喫しただけに、リード時の試合運びがポイントになりそうだ。
金沢と同勝点で7位の北九州は味の素フィールド西が丘で松本と対戦する。前節は金沢との直接対決をモノにし、連敗を2で食い止めている。終了間際の劇的ゴールで逆転勝利を収めた勢いを今節にも持ち込み、プレーオフ出場を実現したい。松本は群馬に敗れ、2試合勝利がない。大量6失点を喫した守備の立て直しが重要なテーマとなる。
金沢、北九州を同勝点で追いかける8位の奈良は、アウェイで鳥取と対戦する。前節は相模原に競り勝ち、5試合ぶりの勝点3を手にした。2ゴールで勝利の立役者となった百田 真登に今節も大きな期待がかかる。鳥取は栃木SCに敗れ、連勝が3でストップした。失点が目立つ後半の戦い方がカギを握るだろう。
金沢、北九州、奈良を1ポイント差で追走する9位の栃木SCは長野とのアウェイゲームに臨む。前節は鳥取を2-1で撃破した。1得点・1アシストで勝利に導いた太田 龍之介がこの大一番でも輝きを放てるか。長野は栃木Ｃに敗れ、4連敗で19位に転落した。苦しいシーズンを過ごしたなか、ホームでの最終戦で意地を見せたいところだ。
高知はホームに群馬を迎える。前節はFC大阪に敗れ、3試合勝利がない。3試合連続で無得点に終わった攻撃陣の奮起が求められる。群馬は松本に大勝を収め、5連勝と勢いに乗る。ともに2ゴールをマークした小竹 知恩と西村 恭史が今節も結果を残せるか。
讃岐はホームで沼津と対戦する。前節は八戸を1-0で下している。殊勲の決勝点を挙げた後藤 優介が今節も大仕事をやってのけるか。沼津は福島に敗れ、2連敗。最下位が確定し、JFLとの入れ替え戦に回ることになった。翌週に控えた入れ替え戦を良い状態で迎えるためにも、勝利でレギュラーシーズンを終えたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
福島vs宮崎
相模原vs栃木Ｃ
松本vs北九州
長野vs栃木SC
金沢vs鹿児島
岐阜vsFC大阪
鳥取vs奈良
讃岐vs沼津
高知vs群馬
琉球vs八戸
