川崎Fは前節、アウェイで京都と対戦し、後半アディショナルタイムに挙げた小林 悠のゴールで1-0の勝利。今季初の連勝を達成している。そのゴールにつながるクロスを上げた大島 僚太と小林は、今季負傷に苦しんできた選手たち。小林は今季初ゴールであり、大島も長くコンビを組んできたストライカーの動き出しを見逃さずに素晴らしいパスを届けた。
「(小林は)練習から決めるような雰囲気があった。周囲への要求もすごい」と教えてくれたのは鬼木 達監督。また、大島がアシスト後に見せた姿について「吠えていましたね。ああいうふうに感情が出るのがサッカー」と指揮官は笑みを見せ、「みんなにも出してほしい」と続けた。
川崎Fとしては前節のような歓喜の姿を、今度はいまだリーグ戦で勝利のない等々力陸上競技場で見せたい。
鳥栖との前回対戦では、相手が真っ向勝負にきたところを完全に上回った。川井 健太監督は試合後、「われわれは川崎Fさんを見習いたいと思っているので、ここでうまくかわしても何も残らない感じだなと思った。その中での差というのは埋められると思うが、今日に関してはうまくいかなかった」とコメント。その上で、今季はどう川崎Fに立ち向かうか。
シーズン前の沖縄キャンプでも練習試合で対戦している両チーム。そのときも11-3(45分×4本)と川崎Fが圧倒している。鳥栖は前節で横浜FMに1-3で敗れたあとのゲーム。2試合連続ゴール中の本田 風智、今季リーグ戦フル出場を続ける鉄人・河原 創を中心に、勝機を見いだしたい。
また注目は、上福元 直人と朴 一圭のGK対決だ。ともに積極的にビルドアップに参加し、最終ラインの選手とほぼ並ぶような立ち位置で相手のプレッシャーを外す。かと思えば、サイドでドリブルを仕掛けられる選手に高精度のフィードを届ける。守備範囲も広く、果敢に飛び出してピンチを未然に防いでいく。チームを救うスーパーセーブも多い。フィールドプレーヤーばりの活動量で攻守に活躍する彼らを見ても、面白そうだ。
川崎Fはマルシーニョや瀬川 祐輔、山村 和也も復帰しており、メンバーがそろってきた。ここ2試合もレギュラー争いは変わらず熾烈で、先述した小林と大島も前節は途中出場だった。もちろん、スタートから出ることを目指しているだろう。
鬼木監督は「(鳥栖は)勢いがあるチーム。やり合うことになるだろう。自分たちにフォーカスしてやらないといけない」と展望した。アグレッシブなスタイルの両者がぶつかり合う今節は、好ゲームの予感が漂っている。
[ 文:田中 直希 ]


