ホーム連戦となる鳥栖だが、前節はG大阪と対戦。序盤から劣勢を強いられ、再三の決定機を作られるが、朴 一圭が圧巻の好セーブを連発。後半に入りペースを取り戻すと、原田 亘のボールに抜け出した長沼 洋一が先制点を奪取。その後は失点することなく進めていくが、終了直前に高い位置でボールを失うと、山見 大登の抜け出しを許してしまい、そこから失点。直後のキックオフで試合終了となり、あとわずかのところで5試合ぶりの勝利を逃してしまった。
対する広島は前節、アウェイで柏と対戦し、スコアレスドローで決着。広島らしい高い位置からの守備をベースに多くのチャンスを作り出したものの、相手守備陣の粘り強い対応と好守もあり、最後までゴールを割ることができなかった。それでも、ピンチがあった中で大迫 敬介を中心に集中した守りを展開。連勝は『2』でストップしたが、連続失点を10試合で止め、アウェイ6連敗にも終止符を打った。
4月に行われた前回対戦は1-0で広島が勝利している。自陣深い位置での鳥栖のミスを見逃さなかった広島が、ドウグラス ヴィエイラの得点で接戦をモノにした。ただ、当時の鳥栖は開幕直後から続いていた不調を抜け出していたとは言えず、チームとしての完成度も決して高くなかった。あれから徐々にメンバーも定まり、戦い方の精度も上がっていっただけに、前回対戦とは違った質を見せることができるはずだ。古巣対戦を迎える長沼 洋一も、「個のバトルで負けないことが大前提ですけど、そこではなくてユニットで個を倒していくことができれば、ビルドアップもちょっとずつ自分たちは良くなっていますし、ハイプレスの広島をはがしていければ、さらに自信をつかんでいける」と話す。現在、広島戦は8試合勝ちなし(5分3敗)とかなり分が悪いが、この流れを終わらせるためにも、成長を示す必要があるだろう。
8月30日、約3カ月半ぶりにサポーターに公開となった練習では、サポーターから『ブレずに闘え。俺たちがついている』という横断幕が掲げられた。鳥栖は5試合勝ちなしだが、川井 健太監督はじめチームスタッフ、選手たちはサポーターからの前向きな後押しを感じられたはずだ。
「ダメージがある、ないで言うとダメージがある前節の引き分けだったのですが、それでも次の試合は来ますし、引きずっても良いことは何もない」(川井監督) 見据えるのは目の前の試合のみ。広島に勝つことだけに鳥栖は集中している。
[ 文:杉山 文宣 ]
