鳥栖は前節、アウェイで柏と対戦し、4分に富樫 敬真の得点で先制する幸先の良いスタートを切った。しかし、そこから思うようにペースが上がらずにいると、34分にビルドアップ時のミスから失点。さらにその4分後にも失点を喫し、逆転されてしまう。後半も柏にペースを握られる時間が続いたが、67分に横山 歩夢のクロスから長沼 洋一の今季10点目が生まれ、同点に追いつく。その後は互いに攻め合ったが、得点は生まれず、2-2の引き分けに終わった。
一方の川崎Fは前節、ホームで鹿島と対戦。立ち上がりは鹿島に押される展開となったが、その時間帯をしのぐと、34分に先制点を挙げる。裏に抜け出したマルシーニョからの折り返しをレアンドロ ダミアンが押し込んだ。これで優位に立つと、63分にはペナルティーエリア内で相手からボールを奪ったマルシーニョが中央にラストパス。これを再びレアンドロ ダミアンが流し込んで追加点。84分には脇坂 泰斗がPKを成功。終わってみれば3-0の快勝を収めた。
11月28日にはホームでのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループI第5節・JDT戦に挑んだ。鹿島戦と同じスタメンで臨むと、8分に家長 昭博のゴールで先制。後半にはレアンドロ ダミアン、マルシーニョ、小林 悠と次々に加点していき、終了直前に山根 視来が仕上げとなる5点目を奪って5-0の快勝。最終節を残して首位通過を決めている。
直近の成績では好対照となっている両者。鳥栖は第29節・京都戦で勝利し、公式戦の勝ちなしを『9』で止めたが、それ以降は4試合勝ちなしと苦しい戦いが続いている。一方の川崎Fは現在、リーグ戦、天皇杯、ACLと3つのコンペティションを並行して戦いながら、公式戦9試合負けなし。特に直近4試合ではすべて3得点以上を記録し、合計15得点と攻撃陣が好調だ。鹿島戦とJDT戦を同じスタメンで戦ったこともあり、今節は違う顔ぶれになる可能性もあるが、来週末には柏との天皇杯決勝が控えているだけに、好調を持続したままタイトルマッチに挑みたいところだろう。
鳥栖としては、このまま今季を終えるわけにはいかない。川井 健太監督も「昨年と同様で今季一番の試合をしたいなと思います。それはもちろん、結果も含めて。そうでないと面白くないと僕は思っていますし、そういう意味では皆さんに期待してもらいたいなと思います。それで今年が終わって来年にまたつなげていく。そのサイクルは変わらないので、そういう試合にしたい」と話す。すでに来季の契約更新が発表されている指揮官だが、勝ってサポーターに報いるという思いは強い。
攻撃的なスタイルを信条に作り上げてきたチーム同士の一戦。アグレッシブに、魅せて勝つのはどちらになるのか。
[ 文:杉山 文宣 ]
