横浜FMがAFCチャンピオンズリーグを勝ち上がったことに伴い、開催日程が変更されていたJ1第3節をミッドウィークに戦ったG大阪は、昨季のリーグ準優勝チームに対して21本のシュートを放ちながらも決定力を欠き、0-2で敗戦。過密日程と負傷者が続出する中でも好内容を見せながら、痛い黒星を喫したダニエル ポヤトス監督は「横浜FMはアンデルソン ロペス選手がワンチャンスをモノにした。自分たちはチャンス数があったにもかかわらず、ゴールを決め切れなかった」と悔やんだ。
直近4試合は2分2敗と勝利がなく、チームのバイオリズムが低調になりつつある状況だが、原因は明白だ。
横浜FM相手に互角以上の戦いを披露し、好調の宇佐美 貴史は攻守で圧巻のハイパフォーマンスを継続しているが、相手ゴールを割り切れていないのだ。ドローに終わった第6節・京都戦、今季初黒星を喫した第7節・札幌戦に続いて、横浜FM戦も無得点に終わり、3試合連続でノーゴール。「今日(横浜FM戦)は自分を含めて、めちゃくちゃチャンスがありました」とトップ下で起用された坂本 一彩も悔しげに振り返ったが、フィニッシュの精度はチーム全体の課題である。
GK一森 純は横浜FM戦の前に「連敗するチームは上に行けない」と語っていたが、チームは今季初の連敗を喫し、中3日で鳥栖戦に挑むことになる。
ダニエル ポヤトス監督は「連戦中はコンディションを重視する」と語るだけに、先発のテコ入れが施される可能性は高いが、今節もファン アラーノや山田 康太らを欠く可能性は高く、疲労感の見える選手を入れ替えることになりそうだ。また、中野 伸哉にとってはアカデミー時代から在籍した古巣との一戦。当然、モチベーション高くピッチに立つはずだ。
横浜FM戦では今季初めて複数失点を喫したものの、中谷 進之介と三浦 弦太が存在感を見せる最終ラインに大崩れはない。それだけに攻撃陣の奮起が今季3勝目のカギとなる。
一方の鳥栖は1週間のインターバルを挟んでおり、コンディション面ではG大阪より有利な状況でアウェイに乗り込んでくる。前節はアウェイで浦和に0-3の完敗を喫し、勝ちなしは『5』に伸びた。「数字の部分でいくと、そこは間違いなく改善しなければいけない」と川井 健太監督も認めたように、ここまでの7試合でリーグワースト2位タイの14失点を喫している。前々節は神戸を無得点に抑えているだけに、まずは粘り強く試合を進めることが不可欠だ。
福岡と並んでリーグで2番目に得点が少ないG大阪と、湘南と並んでリーグで2番目に失点が多い鳥栖。対照的な課題を持つ両者だが、勝利に飢えている状況は変わらない。
ドロー決着は両者にとって不本意であるのは言うまでもない。苦境を抜け出すのはG大阪か、それとも鳥栖か――。
[ 文:下薗 昌記 ]
