その9日前の対戦を振り返ると、序盤からボール保持で優位に立った鳥栖がFC東京を押し込む展開になるが、最後の精度を欠き、得点を奪えず。スコアレスのまま後半に入ると、早い段階でCKから森重 真人がゴールを奪い、FC東京が先制に成功する。その後はスペースを消しつつ、カウンターを繰り出しながらFC東京が優位に試合を進めるも、後半終了間際にマルセロ ヒアンのゴールで鳥栖が追いつき、試合は延長戦に突入。
延長前半、鳥栖はキム テヒョンがこの試合2枚目の警告を受けて退場に。数的優位に立ったFC東京だったが、こちらも延長前半終了間際に原川 力が同じくこの試合2枚目の警告を受けて退場。同数に戻って戦った延長後半でも両者ともにゴールは生まれず、決着はPK戦へと持ち込まれた。
先攻で5人全員が成功したFC東京に対して、鳥栖は5人目の長沼 洋一が左を狙って蹴ったシュートをGK野澤 大志ブランドンが横っ飛びでストップ。120分+PK戦の激闘の末にFC東京が競り勝った。
水曜日のこの試合後、週末の試合がなかった鳥栖に対して、FC東京は中3日でG大阪をホームに迎えての一戦に臨んだ。水曜日に試合がなかったG大阪に対し、劣勢を強いられるものの、なんとか無失点で試合を進めていく。しかし85分、途中出場の山田 康太に得点を許してしまう。それでも、終了間際にセットプレーの流れからエンリケ トレヴィザンがゴールネットを揺らす。劇的な同点ゴールかと思われたが、オフサイドの判定となり、ゴールは認められず。敗戦となってしまい、リーグ戦は4戦未勝利となってしまった。
ルヴァンカップ後に3連休を取り、しっかりリフレッシュした鳥栖に対し、FC東京はG大阪戦から中4日で再び鳥栖へ乗り込むことになる。コンディションの面では鳥栖が優位な状況にあると言えるだろう。しかし、鳥栖は期限付き移籍元であるFC東京との対戦のため、木村 誠二が出場できない。さらに原田 亘、キム テヒョンが出場停止と、最終ラインのレギュラー格と言える3人を欠いてこの一戦に臨まなければならない。川井 健太監督は「選択肢はほぼ限られていますし、あとは託すだけ」と、代わって出場する選手たちを信頼して送り出すだけだと話している。
鳥栖にとってはわずか9日前にホームで悔しい敗戦を喫した相手にリベンジするチャンスがすぐにやってきた。「またすぐにホームで同じ相手と対戦できるというのはポジティブに捉えられること」と富樫 敬真もリベンジへの意欲を示している。
鳥栖のリベンジ達成か、FC東京のリーグ戦5試合ぶりの勝利か。駅スタでの今季初のフライデーナイトマッチは互いの気持ちがぶつかり合う戦いとなる。
[ 文:杉山 文宣 ]
