同じ神奈川県をホームとするダービーマッチ。まずはどちらがゲームの主導権を握るのか、そして主導権を握る時間をどちらが長くしていくのかが見どころになる。
ホームの川崎Fは前節、アウェイで新潟と対戦し、90+11分のゴールで追いついて2-2で引き分けた。
なかなか順位が上がらない状況でも優勝を目指しているチームが勝点1でも良かったと思えるのは、劇的な結末に加えてアウェイゲームだったという側面もある。
遠野 大弥が「次はホーム。最近のホームゲームは勝てているので、新潟戦の勝点1を無駄にしないように頑張っていきたい」と話したように、ここ4試合で3勝1分と好成績を残しているホームで勝つからこそ、新潟戦の結果が生きてくる。
湘南戦に向けて遠野は「チームとして走ることもそうだが、やはりボールを握ること。湘南もアグレッシブなチームなので、アグレッシブさでは負けたくない」と力を込める。川崎Fらしくボールを握りながら、アグレッシブに攻撃し、積極的にシュートを狙ってゴールを決める。そんな戦いで平日ナイターのホームを沸かせることができるか。
一方の湘南は前節、FC東京に0-1で敗れはしたが、主導権を握り続けた。相手よりも多く作ったチャンスを決め切れず、それゆえにFC東京の79分の一発が決勝点になってしまったが、山口 智監督は「1試合を通じて自分たちの持っているものは出してくれた。逆に良くないところを探すほうが難しい試合だった」と選手たちの奮闘に賛辞を送った。
また、山口監督は「ホームで声援を受けて(自分たちの持っているものを)表現できたことは1つ良かったところ」とも話したが、ホームで強さを見せる川崎Fに対し、アウェイでも継続できるか。18位という順位を考えれば勝点1でも欲しいところだが、やはりアグレッシブに戦うことがその近道になるだろう。
過去5試合の対戦成績は2勝1分2敗と五分の“神奈川ダービー”。U等々力の結果で見ても、2019年から川崎Fが3連勝したあと、ここ2年は湘南が1勝1分と強さを見せている。
どんな試合になってもおかしくないが、加えてこの試合は川崎Fにとって、「公式マスコットのわりにはあまり働かない」ことでファン・サポーターにおなじみのワルンタがクラブ史上初めて主役となる『ワルナイトカーニバル』が開催される。
『ワルナイトカーニバル』では、千葉県・木更津のカリスマヤンキー、綾小路“セロニアス”翔を中心に結成されたヤンクロック バンドであり、『ワルナイトカーニバル』の元ネタ(?)でもあるヒット曲を持つ氣志團が始球式&ハーフタイムショーを行えば、元川崎F所属で現在は川崎Fのアカデミーコーチを務める元“悪(ワル)童”こと森 勇介氏が現役時代のチームメートである井川 祐輔氏とトークショーを行うなど、さまざまなイベントが行われる。
ピッチ内外で果たして何が起きるのか、目が離せない一戦になる。
[ 文:菊地 正典 ]


