ホームでの連戦となる鳥栖は前節、G大阪と対戦。前線からのアグレッシブなプレスで序盤からペースを握るものの、リーグ最少失点タイのG大阪の堅守をこじ開けることができず。逆に少ないチャンスをモノにされ、失点。リードを許して試合を折り返す。後半は立ち上がりから猛攻を仕掛けるも、前半と同様に最後のところでG大阪の守備を超えるだけのクオリティーを発揮できず。終盤に中盤でのボールロストからカウンターを許して追加点を奪われると、最後まで得点を奪えずに敗戦。公式戦での連勝が『3』でストップした。
一方の広島は前節、ホームで福岡と対戦。福岡の鋭いアタックからピンチを招くが、GK大迫 敬介のビッグセーブもあり、無失点で試合を進める。後半に入って60分、満田 誠が左サイドからインスイングのクロスを送ると、大橋 祐紀がプルアウェイの動きで相手のマークを外し、ファーサイドでヘディングシュートを放ってゴールネットを揺らす。エースの今季10点目で得たリードを最後まで守り切り、ウノゼロで勝利。4試合ぶりに勝点3を獲得し、上位戦線に踏みとどまった。
両者の前回対戦は開幕間もなかった第3節。このときは広島が4-0で勝利を挙げているが、マンツーマン気味で人を捕まえにくる広島に対して、鳥栖はビルドアップ時に可変することでうまくズレを作り、主導権を握った。しかし、前半に2点を先行され、後半は3バックに変更。あえて広島と同じシステム、ミラーゲームに持ち込んだが、結果的に広島の強度に屈する形となり、さらに2失点。最後まで得点を奪うことはできなかった。
鳥栖は前節まで公式戦7連戦を戦っていたが、その期間中、チームは明確にハイプレス戦術に舵を切った。そんな中で迎える広島戦は前回対戦の後半のような展開になる可能性が高い。マンツーマン対マンツーマンの構図となることが有力視されるだけに、鳥栖は頻発するであろう球際の局面において、どれだけ強度で広島に対抗できるか。個々が互角以上の戦いを演じなければ劣勢は必至だ。川井 健太監督も「怖がることなく、ボールをしっかり奪いにいきたいと思います。それが広島さんに対して一番、効果的な策だと思っていますので、そこを全面的に出していきたい」と真っ向勝負を示唆する。
鳥栖にとって広島は“手ごわい相手”と言えるチームの1つ。現在、広島戦はここ10試合未勝利で、直近では3連敗中だ。川井監督就任後も5試合未勝利(2分3敗)となっており、指揮官にとっても広島戦での初勝利を挙げられるかどうか。残留争いが熾烈になっているだけに、勝利することで状況を優位なものに変えていきたい。
「連勝はいつか必ず止まるもの。止まったあとが大事だと思っています」。川井監督は今節に向けてそう話した。“超高強度バトル”になること必至の一戦で、鳥栖はリバウンドメンタリティーを発揮したい。
[ 文:杉山 文宣 ]
