FC東京は21日、JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦で湘南と対戦。試合を通して何度もゴールに迫りながらも決定力を欠き、0-1で悔しい敗戦を喫した。そこから中3日で迎える今節に向けては、フィジカルとメンタルのリカバリーが重要なポイントとなる。
湘南戦では無得点に終わったものの、リーグ戦の直近3試合では計6得点と、攻撃面は明るい兆しが見えている。中でもマルセロ ヒアンはリーグ戦3試合連続ゴールと好調をキープしており、チームの得点源として確かな存在感を発揮している。また、昨季は左ウイングの定位置を争うライバルとしてしのぎを削ってきた俵積田 晃太と遠藤 渓太は、前者は左シャドー、後者は左ウイングバックで出場するようになり、試合を重ねるごとに連係を深めて前線の攻撃に厚みを加えている。ともに個の力で局面を打開できるスキルも備えており、その突破力は広島にとって大きな脅威となるはずだ。
守備面の大きなプラス材料は、湘南戦で精神的支柱の森重 真人が先発復帰したことだ。
そのほか今節に向けたトピックとしては、東 慶悟が大記録達成を迎えられるかが挙げられる。J1通算400試合出場に王手をかけており、到達すればJ1史上34人目となる。
対する広島は前節・東京V戦で2-1の勝利を収め、4連勝。試合後、ミヒャエル スキッベ監督は「われわれが見せたパフォーマンスには非常に満足している。前半20分以降はゲームを支配できた」と振り返り、「4連敗のあとに連勝できたことで、また自信を取り戻せた」と浮上の兆しに確かな手ごたえを感じている様子だった。FC東京戦に向けては「週の半ばにカップ戦も何も入っていないので、ゆっくりと準備したい。東京でも同じように素晴らしいサッカーをしたい」と意気込んでいる。
ここまでリーグ最少タイの12失点と、鉄壁を誇る広島の守備を支えているのが塩谷 司、荒木 隼人、佐々木 翔の3バック。いずれも日本代表招集歴を持つ実力者で構成されるディフェンスラインはJ1屈指と言える。さらに最後方では、日本代表の大迫 敬介がゴールマウスを守り、盤石の守備陣を築いている。一方の攻撃陣では、前節で復帰を果たしたヴァレール ジェルマンが加入後リーグ戦初ゴールをマーク。その勢いのまま、2試合連続ゴールを狙いたい。
FC東京は相性が良い国立を舞台に、昨季勝利を挙げられなかった広島から勝点3を奪いたい。対する広島は連勝を『5』に伸ばして5位からの浮上を狙いたい。注目の一戦は、25日の15時にキックオフを迎える。
[ 文:匂坂 俊之 ]


