エディオンピースウイング広島の“こけら落とし”となったプレシーズンマッチで逆転負けを喫し、明治安田J1第5節でもEピースで1-1のドロー。天皇杯準々決勝でもEピースで対戦し、G大阪が2-1で勝利。タイトルを1つ失った広島は最終節のパナソニック スタジアム 吹田での試合にリーグ優勝の望みを残して臨んだが、1-3で敗れて涙を流した。
昨季はG大阪に要所で行く手を阻まれてきたが、今季は第16節で対戦して広島がパナスタで勝利をつかんでいる。G大阪が前半に退場者を出した中で塩谷 司が奪ったゴールを守り抜いた一戦は、GK大迫 敬介が素晴らしいセーブを見せて勝利に大きく貢献しており、今節も大迫 敬介はカギを握るプレーヤーになることは間違いないだろう。
現在、大迫 敬介は公式戦を4試合連続で完封している。日本代表として臨んだ東アジアE-1選手権の韓国代表戦での完封勝利も含めれば5試合連続完封中で、充実感に満ちあふれた状態だ。前節・清水戦でも好セーブを連発。特に、終盤に抜け出してきた相手と1対1になるピンチを止めたセービングは圧巻だったが、大迫 敬介は試合後に「ああいうシーンは得意ですし、多分どこに打たれても止められていた感覚ですね」と涼しい顔をして振り返っており、今節も好パフォーマンスを期待していいだろう。
G大阪は前節、岡山に0-3の敗戦を喫しており、攻守においてしっかりと修正を図って今節に臨みたい。10分の失点で相手に勢いに乗られて難しい状況に陥り、36分にも得点を奪われてさらに苦しい展開を強いられた。今節に出場すればJ1通算100試合目の節目を迎えるGK一森 純を中心に、まずは失点を喫しない堅固な守備を構築していきたい。
攻撃面においては、両チームとも前節を無得点で終えており、タレントたちに真価を発揮してもらいところだ。広島はジャーメイン 良と中村 草太が攻撃の中心になる中、前節は尻上がりに攻勢を強めたがゴールをこじ開けることはできなかった。90分間を通して、ベンチに控える選手も含めて得点を奪っていけるかがポイントになる。G大阪も前節の後半は一方的に押し込みながらもゴールを割れなかった。フィニッシュの局面で違いを生み出せるデニス ヒュメットと宇佐美 貴史には期待を寄せたい。
そして、2月末に広島からG大阪へ期限付き移籍した満田 誠がどんなプレーを見せるのかも注目が集まる。近年、期限付き移籍の際には所属元のクラブとの公式戦には出場できないことが契約に盛り込まれていることがもっぱらだが、満田 誠の期限付き移籍には盛り込まれていない。
EピースのピッチにG大阪の選手として立つ満田 誠がどんなプレーを見せるのかは、広島側からもG大阪側からも目の離せないポイントになる。
[ 文:寺田 弘幸 ]
