両チームともに前節は、ダービーマッチを制した。
川崎Fは横浜FMとの“神奈川ダービー”で3-0の完勝を収めた。開始4分に伊藤 達哉の公式戦6試合連続となるゴールで先制すると、後半にはエリソンがPKを沈め、自身リーグ戦3試合連続ゴールとなるチーム2点目を奪取。さらにアディショナルタイムには宮城 天が2試合連続ゴールとなるダメ押し点を決めて勝負あり。今季初の3連勝を達成し、優勝争いに踏みとどまった。
対して、FC東京は東京Vとの“東京ダービー”で1-0の勝利を収めた。昨季に東京VがJ1に昇格してきて以降、3試合連続で引き分けと決着がついていない状態で迎えたゲームは、やはりきっ抗した展開で進んでいく。しかし、その均衡状態を1つのスーパーゴールが破る。GKキム スンギュのゴールキックをマルセロ ヒアンが競り勝ち、ゴール方向にすらしたボールに長倉 幹樹が反応。その長倉 幹樹は飛び出してきた相手GKの頭の上を越す、ループシュートを左足のアウトサイドで決め、“東京ダービー”での17年ぶりの勝利に導いた。
ダービーでの勝利に続いて、“多摩川クラシコ”でも勝利をつかめれば、終盤戦に向けて大きなはずみとなることは間違いなく、両チームともにこの一戦に臨む士気は高い。現在、川崎Fは7位、FC東京は14位と順位に開きはあり、目指すターゲットも異なるだろうが、白熱のゲームになることは必至である。
特に逆転でのリーグ優勝を狙う川崎Fは、首位・京都と2位・鹿島とは7ポイント差。さらにその下にいる4チームとも少し勝点差は離れているだけに、勝ち続けてその差を縮めていくしかない状況にある。それでも、今季初の3連勝中とチーム状態は上向きで、いよいよエンジンがかかってきた。チームを率いる長谷部 茂利監督は「2連勝止まりでは上位に食い込んでいくのは厳しいですけど、やっと3連勝できたから、そこに重ねていけるようにしていきたい。それができる選手も雰囲気もそろってきている」と自信をのぞかせる。
今節の注目は、伊藤 達哉とファンウェルメスケルケン際が組む川崎Fの右サイドと、遠藤 渓太と室屋 成が並ぶFC東京の左サイドとなる。4人とも海外でのプレー経験があり、お互いを知る選手たちが繰り広げるマッチアップが、勝負のカギを握る。
[ 文:須賀 大輔 ]


