横浜FMは前節、ホームで浦和と対戦。6分に植中 朝日が相手陣でのボール奪取から谷村 海那の先制点をお膳立てすると、それがゴールラッシュの合図となる。34分にジェイソン キニョーネスのJ1初ゴールで追加点を奪い、45分にはジョルディ クルークスが加入後初ゴールを記録。前半アディショナルタイムには植中 朝日に約3カ月ぶりのゴールが生まれ、前半だけで4点のリードを奪う。後半も粘り強く戦って最後まで失点を喫することなく、4-0のまま2試合ぶりの勝利を飾った。
浦和戦ではロングボールを主体とした“非保持”のスタイルが功を奏した。1ゴール1アシストの得点関与だけでなく、前線で規制をかける守備でも貢献し、マン・オブ・ザ・マッチ級の活躍をした植中 朝日は言う。
「(シーズン終盤に入り)やることがよりハッキリしてきた。あとは100%やるだけ。いまの戦い方は自分たちのやりたいこととは違うかもしれないが、みんなそれを理解した上で同じベクトルを向いている。今節から上位陣との対戦が続くが、多分、相手もそう感じているだろうし、『順位は下だけど、マリノスには油断できない』という気持ちを持ってくれるはず」 大島 秀夫監督の就任後、相手の出方によって“保持”と“非保持”を使い分けていたが、“保持”で戦った第31節・G大阪戦(1●3)でイージーなロストから逆転負けを喫したことをきっかけに直近3試合は“非保持”で勝負に徹し、2勝1敗と勝点を積み上げてきた。その戦い方は広島のマンツーマン守備にも相性が悪くなく、“非保持”の練度が上位相手にどれだけ通用するかが注目される。
対する広島は前節、FC東京とホームで対戦。スコアレスで折り返した後半開始からアタッカーのトルガイ アルスランと中村 草太を投入するなど、最後まで攻める姿勢こそ見せたが、1点が遠くドロー決着となった。
リーグ戦では直近7戦無敗ながら、内訳は3勝4分と勝ち切れない試合も目立つ。今節は韓国に乗り込んだ21日のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第3節・蔚山戦(0●1)から中3日。さらに、またも長距離移動を伴うアウェイ戦と踏ん張りどころだろう。
蔚山戦はFC東京戦から先発3人の入れ替えにとどめており、コンディションも心配されるところ。ミヒャエル スキッベ監督は選手を固定起用する傾向がある中、個々のコンディションと横浜FMとのかみ合わせを見極め、適材適所に選手を配置できるかが勝敗を左右するポイントとなりそう。今後もACLEだけでなく、JリーグYBCルヴァンカップ決勝や天皇杯準決勝と重要な試合が控えているだけに、底上げのためにも総力戦でこの一戦をモノにしたい。
[ 文:大林 洋平 ]

