AFCチャンピオンズリーグエリートを戦ってきた広島は11日、ホームでラウンド16第2戦を戦ってジョホール(マレーシア)に1-0で勝利。しかし、第1戦を1-3で落としていたため、2試合トータルスコア2-3で8強に残ることはできなかった。
この大会に懸ける思いを全員で強く持って戦ってきただけに、敗退のショックは小さくない。川辺 駿は試合後に「この半年のシーズンはリーグ戦(J1百年構想リーグ)よりもACLEのほうが優先度は高かったので、すぐに整理するのはすごく難しい」と心境を語ったが、ここから立ち上がる大事さも同時に口にしていた。
「リーグ戦で少しでも多く勝って優勝して、またこのACLEに出たい。次の試合までは中2日で切り替えるのは難しいかもしれないですけど、このままズルズルいくんじゃなく、こういう局面からはい上がらないといけないと思うので、良い準備をしたいなと思います」 体を回復させることももちろん重要になるが、今節はどれだけ気持ちを奮い立たせられるかが大事な一戦であり、チームの総力を結集させて勝ちにいきたい。
G大阪は11日にアウェイでのAFCチャンピオンズリーグ2準々決勝第2戦に挑み、ラーチャブリー(タイ)を延長戦の末に破って準決勝進出を決めた。試合は29分に三浦 弦太が強烈なミドルシュートを突き刺して2戦合計2-1と勝ち越すも、後半開始早々に追いつかれる展開に。それでも、GK東口 順昭がPKをストップするビッグプレーも見せてタフに戦っていき、延長戦に入ってウェルトンがゴールを決めて勝ち切った。
今節に向けてはタイからの移動もある中で準備しないといけない。非常に過酷なスケジュールになるため、先発メンバーは大幅に変更せざるを得ないだろうが、勝ち上がりを決めた充実感がチーム全体にあるはずで、出場機会が多くなかった選手は意欲に満ちあふれていることだろう。今節はまた新たな力が生まれる機会になる可能性も十分にある。
昨季の対戦は広島が2試合とも1-0の勝利を収めているが、ともに今年は新監督を招聘して新たなスタートを切っているだけに、また新しい広島とG大阪の対戦になると言っていい。バルトシュ ガウル監督もイェンス ヴィッシング監督も選手に高いインテンシティーを求めてアグレッシブなサッカーを展開していくという志向は似ているだけに、よりアップテンポで激しい戦いになりそうだ。
大きな敗北から立ち上がれるのか。タイトなスケジュールを乗り越えていけるのか。お互いにとってチームの地力が問われる局面になる中で、誰がどんな輝きを放ってチームを勝利に導いていくのかに注目していきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]
