広島は3連勝(うち1試合はPK戦での勝利)して臨んだ4月29日の前々節・福岡戦で、2点を先取するも追いつかれてPK戦で敗れると、5月2日に行われた前節・岡山戦は今季二度目の無得点となり、0-1で敗れた。
痛い敗戦が続いたあと、バルトシュ ガウル監督は「自分たちの最高の試合でもないです。ただ、その中でも勝てる試合だったんじゃないかなと。自分たちにもチャンスがあって、相手に後半に一度の決定機をモノにされたという流れで試合を落としました」と岡山戦を総括し、「前半は球際だったり、デュエルに尽きる内容でした。相手の長いボール、セカンドボールで勝てなくて、相手に完全に主導権を握られて自分たちのサッカーができなかったのは間違いないです」と話している。
今節に向けて準備期間は多くない中、まず改善しないといけない点は球際を激しく戦うところだろう。選手たちのコンディションを見極め、一人ひとりが局面のバトルを激しく戦える態勢をしっかりと整えて臨みたい。
神戸はサウジアラビアで行われたAFCチャンピオンズリーグエリートファイナルズの戦いをベスト4で終えて帰国したあと、前々節・C大阪戦に臨み、スコアレスのまま90分間を終えてPK戦で敗れた。そして、前節・G大阪戦は0-5で敗れた。
試合後にミヒャエル スキッベ監督が「0-5というのは、グラウンドで起こったことに比べると少し差が大きかったと思います」と話しているように、特に前半は多くのチャンスも作っていた。手も足も出ないほどの一戦ではなかったが、大敗のショックからすぐに立ち上がることはできるのか。
ミヒャエル スキッベ監督は「0-5という結果を受け止めて、選手が悲しがっているのももちろん分かりますが、サッカー選手として彼らには次の試合が待っていますので、そのときに正しいリアクションを見せること。もちろん、今季ここまでも選手のクオリティーを何度も試合で見られたので、そういったものが必ず戻ってくる選手たちだと思っています」ともコメントしている。経験豊富な選手たちが中心になって立て直してくるだろう。
地域リーグラウンド前半戦においてノエビアスタジアム神戸で両者が対戦した試合でのPK判定は議論を呼び、のちにJFAの審判委員会は誤りだったとする見解を示した。また、昨季まで4年間指揮したミヒャエル スキッベ監督が広島の地に戻ってくることも、今節への興味をさらに膨らませる。互いに思うような結果を出せていない中、因縁浅からぬ両者が対戦する今節はどんな結末が待っているのか。リーグを代表する選手たちが気持ちを見せて激しい攻防を繰り広げる、最初から最後まで目の離せない一戦になるだろう。
[ 文:寺田 弘幸 ]
