C大阪は地域リーグラウンドのラスト3試合を3連勝で締めて、WESTグループ2位を奪取。1位の神戸には勝点4及ばなかったが、試行錯誤を続けた同ラウンド前半戦を経て、メンバーや戦い方が定まった後半戦は9試合で勝点20を獲得。一気に調子を上げた。特に前半戦は影を潜めていた攻撃陣がラスト3試合で12得点と爆発。今季のメンバーによる“アタッキングフットボール”をアーサー パパス監督が構築した。
中でも、今季がJ1カテゴリーでは初のプレーとなった横山 夢樹が、直近2試合連続2得点と覚醒。「(J1でも)自分の特長を発揮できると確信した。ボールがないところでの動きも成長できたと感じるシーズンになった」(横山 夢樹)と自信を深めている。波に乗る20歳はこの試合を終えると、欧州遠征に臨むU-21日本代表に選出されているためチームを離れる。「まずはプレーオフ第1戦にフォーカスして練習から100%で取り組んでいきたい」(横山 夢樹)。勝利という置き土産を残し、代表へ合流したい。
同じくU-21日本代表に選出された石渡 ネルソンもJ1百年構想リーグを通じて大きく成長した1人。「この大会でつかんだと感じるものは自分の中でもある」と振り返りつつ、「まだゴールを取れていないので、プレーオフラウンドで取りたい」と意欲を高めている。同世代、佐藤 龍之介とのマッチアップはこの試合の注目点だ。
EASTグループを2位で終えたFC東京は、昨季のJ1王者・鹿島には及ばなかったが、90分での勝利は9試合。得点、失点とも鹿島に次ぐEASTグループ2位と安定感は抜群だった。また、第10節・横浜FM戦からはいずれも複数得点で4連勝と、勢いに乗ると止められない破壊力も有している。もっとも、ラスト4試合は2勝(うち1勝はPK戦での勝利)2敗とやや失速気味で終えている。J1百年構想リーグ3位を勝ち取るためにも、ここからの2試合で好調時の姿を取り戻したい。
C大阪のアーサー パパス監督とFC東京の松橋 力蔵監督は、かつて横浜FMでコーチとして共闘した間柄。アタッキングのマインドは両者に共通しており、どちらもアグレッシブな攻撃サッカーを信条としているだけに、そのぶつかり合いはおのずと激しさを増すだろう。どちらの攻撃力が相手を凌駕するか、真っ向からの好勝負に期待したい。とりわけホームで第1戦を戦うC大阪としては、勝利でアドバンテージを得て、MUFGスタジアム(国立競技場)での第2戦へ向かいたい。
[ 文:小田 尚史 ]


