「非常にボールを大事にしながら、少ないボールタッチ数でコンビネーションを使ってくるサッカー」。昨季まで山形に在籍したヴィニシウス アラウージョがそう話したように、山形はボール保持を前提に構築されたチームだ。ボール奪取からのカウンターで最も力を発揮するタイプの町田としては、高い位置からプレッシャーを掛ける形でボールを奪い、カウンターにつなげる戦い方が有効だろう。町田が山形をうまくハメるか。山形が町田のプレッシャーをいなすか。お互いに違ったアプローチで戦う主導権の奪い合いに注目だ。
第9節を終えた時点では町田が3位で山形は18位と下位に沈む。町田としては3試合ぶりの勝利で自動昇格圏浮上を狙う。一方の山形は今季初の連勝で上位浮上の足がかりを構築したい。前回対戦は5-3で町田が乱戦を制した。早い時間帯にスコアが動けば、打ち合いの様相を呈するかもしれない。
もう1つの注目ポイントは、町田にはかつて山形でプレーしていた選手がめじろ押しであること。「自分のことをクラブはとても信頼してくれた」と2年間の山形でのキャリアを振り返ったヴィニシウス アラウージョを筆頭として、J2通算500試合出場にあと1試合に迫った中島 裕希、そして三鬼 海や菅沼 駿哉ら、町田には4人の元山形戦士がいる。また山形にも元町田所属の南 秀仁や松本 怜大がいるため、古巣戦を戦う選手たちの奮闘にも要注目だ。
[ 文:郡司 聡 ]
