栃木は前節、アウェイに乗り込んで山口と対戦。40分に福島 隼斗のゴールで先制したが、後半途中から攻撃の時間を作り出すことが難しくなると、終了間際にCKから失点し、勝点1にとどまった。
佐藤 祥は終盤での対応について、「一番大事だったのは、ボールを奪ってからの力の出しどころだった」と振り返る。押し込まれる展開からいかに押し返すことができるか。交代でピッチに送り込まれる選手たちも含めて、栃木は後半の戦い方に課題を残している状況だ。
ただ、山口戦までは流れの中のクロスから失点が続いていたが、山口戦では強固なクロス対応を見せてピンチをしのぎ切るシーンが多く見られた。チームとして前進できている部分が少なからずあることはポジティブに捉えたい。
ケガ人も増えている苦しい状況下ではあるが、中3日で迎える今節は総力戦として捉え、前節取りこぼした勝点3を今度こそつかみ取りたいところだ。
一方、山形は6連敗中。こちらも苦しい状況にある。前節・大宮戦はピーター クラモフスキー前監督のあとを継ぎ、コーチから昇格して指揮を執ることになった渡邉 晋監督の初陣となったが、アウェイで1-2の敗戦を喫した。開始早々に先制を許したが、39分にチアゴ アウベスのゴールで同点に。しかし、勝負どころの81分に勝ち越しゴールを許して敗戦した。
ただ、渡邉監督は試合後、現状のチームの課題を指摘しながらも、「いま苦しい状況にいる中で、選手がなんとかこの状況を打開しようとする姿勢と言動というものが見られた」とコメント。わずかながら前進している部分を前向きに捉えており、その感触を頼りに中3日で再びアウェイの地、栃木に向かう。
両チームとも勝星から見放されている苦しい状況だが、ともに欲しいのはチームを前進させるための勝点3だ。前節から中3日という状況も含め、総力戦は必至。勝ちたい気持ちで上回ったほうに勝利は転ぶだろう。
[ 文:鈴木 康浩 ]

