千葉は第31節で秋田、続く天皇杯準々決勝で京都に敗れたあと、第32節でプレーオフ圏を争っていた山口に勝利して6位に浮上すると、愛媛、群馬にも勝利して3連勝を果たした。愛媛、群馬はいずれも順位では下位、特に群馬は降格圏でシーズンを終えることが決まった中での試合だったが、簡単な試合にはならなかった。
愛媛には苦しい時間に同点に追いつかれ、群馬には主導権を握られる時間が長かったが、いずれも我慢すべき時間帯に我慢し、決めるべきときに決めたことで勝点3を得た。それはこれまで何度も優位に進めながら一瞬のスキで失点を喫し、勝点を落としてきた反省からの成長でもあった。
愛媛戦や群馬戦同様、「簡単ではない試合になることをしっかりと覚悟し、スキを作って自分たちから難しいゲームにしないようにする」ことがポイントだと小林 慶行監督は言う。甲府との前回対戦は先制を許しながらも逆転したが、後半アディショナルタイムにゴールを許して勝点1にとどまった。あのときとは違う、約5カ月間で成長した姿をホームのファン・サポーターに見せたい。
一方の甲府はプレーオフ出場の可能性がついえ、降格の危険性もほぼないという状況ではあるが、前節はプレーオフ圏内の岡山に3-1で快勝した。その試合で2得点を挙げたアダイウトン、そして前回の千葉戦で同点ゴールを決めたピーター ウタカについては千葉も警戒心を強めている。甲府としては前から圧力を掛けてくるであろう千葉に対してカウンターを仕掛け、彼らの個の能力を生かしてゴール、そして勝点を奪いたい。
千葉が昇格を目指す力を示すのか、甲府がどの相手でも勝てる力があることをあらためて証明するのか。今季のリーグ戦開催は残り2試合となったフクアリで激しい戦いが繰り広げられそうだ。
[ 文:菊地 正典 ]
