山形は前節、ホームで行われた仙台との“みちのくダービー”を3-4で落とした。最終盤まで白熱した点の取り合いを演じながら、90+2分に決勝点を許して4連敗を喫し、クラブは渡邉 晋監督との契約を解除。今節は佐藤 尽コーチが暫定で指揮を執ることが決まっており、再起を懸けた一戦となる。
一方の秋田は前節、大分とのアウェイ戦を2-1で制した。23分に先制を許すも最少失点でしのぎ、後半に猛攻を展開。佐藤 大樹の今季初ゴールを含む2得点の活躍で、今季二度目の逆転勝利をつかみ取った。これで秋田は天皇杯2回戦・いわき戦を含む公式戦直近4試合で3勝1分と上向いている。スタメンだけでなく途中出場の選手がパワーを発揮しているのも好材料だ。だが、藤山 智史が「誰一人満足していない」と話すように、第7節・山口戦のクリーンシートを最後に、無失点で抑えられないという課題は残ったままだ。試合運びをさらに改善させ、安定して勝点を積み上げていきたい。
これまでの傾向を踏まえると、高い技術でボールを動かして揺さぶる山形に対し、秋田が連動した守備でボールを奪い取ろうとする展開が予想される。秋田としては、90分を通した選手同士のコンパクトな距離感の維持がポイントになりそうだ。藤山 智史は「守備の時間が長くなる可能性はある。今までやってきたように、ボールを回させている感覚で中を閉める。それだけではなく、ボールの奪いどころをしっかり決めて、ラインを下げ過ぎず強気でプレーしたい」と意気込む。
今節は秋田の本拠地であるソユースタジアムでの開催だが、昨季の“奥羽本戦”で勝利した(※1勝1敗ながら得失点差で山形が上回った)山形がホームのユニフォームを、秋田がアウェイのユニフォームをそれぞれ着用する。この悔しさを晴らすために、後半戦のスタートダッシュを切るために、そして約2カ月ぶりのホームでの勝利を地元サポーターと喜び合うために、秋田は試合の入りから相手ゴールを目指してフルスロットルで走り抜く。
[ 文:竹内 松裕 ]

