磐田はプレーオフ圏まで勝点1差と、昇格への希望をつなぎ止めてラスト2試合を迎えることができた。その中で前節は、山口に先制を許す苦しい展開を強いられたが、金子 大毅の劇的ゴールで今季初の逆転勝ちを収めて、シーズン三度目の3連勝をマーク。チーム状況は上向きだ。
安間 貴義監督就任後は4勝1敗。90分間で勝ち切るゲームプランを採用する中、勝負を懸ける終盤の選手交代の重要性は増している。切り札として「すごく役立っている」と安間 貴義監督が評価するマテウス ペイショットは、「安間監督が『試合を決定づける選手はベンチにいる』と話してくれているので、いまはそこまで“主力”という概念がないような状態になっている」と言う。ゲームを作る先発組、試合の流れを変える交代選手たち。それぞれが与えられた役割を遂行し、チーム一丸となって勝利をつかみ取りにいく雰囲気が漂い始めている。
ホーム最終戦となる今節は、山形を迎え撃つ。リーグ後半戦だけで10勝をマークし、直近6試合は4勝2分と勢いがある相手であり、昨季まで2年間磐田を率いた横内 昭展監督が指揮を執るチームだ。
山形戦に向けて、マテウス ペイショットが「ヨコさん(横内監督)の作るチームが簡単な相手になるわけがない」と言えば、恩師と慕う松原 后も「ヨコさんは本当に勝負に忠実で妥協しない。本当に難しい試合になる」と気を引き締めている。
今季初の4連勝を目指す磐田がプレーオフ圏浮上を果たすか、山形が7戦負けなしとなる勝点3をアウェイでつかむか。最後はどちらが粘り勝てるか、そういうきっ抗した90分間になるだろう。
[ 文:森 亮太 ]
