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【J1:第27節 広島 vs F東京 プレビュー】自分たちのサッカーの形を貫く広島が、連敗脱出し勢いに乗るF東京を迎え撃つ。(06.10.15)

10月15日(日)J1 第27節 広島 vs F東京(15:00KICK OFF/広島ビ)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
★前節のハイライト&会見映像は【こちら】
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「川崎F戦と甲府戦、どちらが良かったかって?もちろん、どちらも満足はしていない。勝てなかったからね。でも、内容的には甲府戦の方がよかった」

ペトロヴィッチ監督の「評価」は、周囲とは違う。エンタテイメントとしては、もちろん川崎F戦の方が広島サポーターは楽しめた。しかし、と監督は言う。「川崎F戦は、前半は素晴らしかったけれど、後半は相手にスペースを与えすぎたからね。一方、甲府戦は相手にボールはもたれていたけれど、決定的なチャンスはほとんど与えていなかった。そして、狙い通りの形からチャンスもつくれた。いくつかあった決定機を決めていれば、という試合だったと思うよ」

この試合、広島の3バックに対して甲府の3トップがアグレッシブにプレスをかける展開となり、必然的に両サイドが最終ラインに吸収される形になった。が、それはそれで指揮官は折り込みずみだったのである。ただ誤算は、自慢の2トップにゴールがなかったことと、選手たちが予想以上にあわててミスを犯してしまったことだ。特に最後の失点シーンは、マークにしっかりとついていれば問題はなかったはずだ、とペトロヴィッチ監督は言う。

この試合、3トップに対して4バックにする選択もあった。1ボランチをダブルボランチに変える手もあった。しかし、ペトロヴィッチ監督はあくまで自分たちの形を貫いた。「あるチームの形に突然合わせようとしても、それは机上でのことで、実際にはなかなか機能しないものだ。確かに試合の中で対応しないといけない部分はあるが、まずはどちらが主導権を握るのか、我慢比べの要素が強い。ウチはまだ上位ではないわけだから、特に我慢しないといけない。上位チームであっても、常にうまくいくとは限らないのだから」

そのペトロヴィッチ監督の言葉どおり、F東京戦についても広島は「自分たちのサッカー」の形を貫く。もっとも、その「自分たちのサッカー」は、監督の来日当初とはやや色合いを異にしている。当初は、リスクを怖れない攻撃サッカーを前面に押し出していたが、今はまず「しっかりと守る」ことが前提だ。ただその守備は、これまで戸田・森崎和・ダバツの3バックの安定がベースとなっていたが、そのダバツが前節に続き今節も、ケガで出場が微妙。盛田が替わりに入ることになるだろうが、川崎F戦で不安定な守りが続いただけに不安視する見方もある。しかしペトロヴィッチ監督は「(盛田)剛平はよくやっている。川崎F戦はむしろ中盤が問題だった」と信頼を口にした。実際、甲府戦で盛田は力強いプレーを見せ、コミュニケーションの問題もクリアしている。

攻撃では、マイボールになった後の切り替えを厳しく要求し、そこから人数をかけた攻撃を仕掛けることが広島の基本だ。その切り替えのポイントが縦へのクサビだが、甲府戦ではそこを徹底して狙われた。前でボールをおさめられないため、攻撃への切り替えがうまくいかず、逆にボールを失っての速攻にさらされた部分もある。

おそらくF東京も、そこは厳しくくるだろう。今野・ジャーン・茂庭といった、対人守備能力に長けた人材が、このチームにはいる。彼らがウェズレイ・佐藤の2トップに対して厳しくマークにくるのは自明だ。まして、前節の甲府はそこを徹底してある程度の成功をおさめているのである。

しかし、ペトロヴィッチ監督はあくまで「クサビ」にはこだわる。
「いいクサビが入れば、一気に相手のDFを置いていくことだって可能だ。攻撃に人数をかけることだってできる。相手のプレスはもちろんわかっているが、そこはやり抜かないといけない」

一方のF東京は、ケガで戦列を離れていたルーカスが、練習試合で実戦復帰。さっそくゴールを決めている。今季14得点をマークしているエースの復活は頼もしい限りだが、倉又監督はルーカスの体調面を考慮し、広島戦はベンチスタートが濃厚だ。前節、2点に絡む活躍を見せた平山のコンディションもあがっており、6連敗中だった頃のネガティブなムードはない。

いずれにしてもこの試合は、J1残留に向けて両チームにとって非常に重要な闘いになることは間違いない。特に広島にとっては、一時期の上げ潮ムードがここにきて止まってきているだけに、ホームでの勝利で再び勢いを取り戻したいところだろう。

以上

2006.10.14 Reported by 中野和也
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