18位の横浜FCは、前節・FC東京戦で痛恨の逆転負けを喫し、4連敗中と低空飛行が続く。
ここ数試合は持てるときはボールを持ち、引きつけてから前に蹴ることにチャレンジしていたものの、選手間での感覚が合わずにギクシャクしてしまう時間が続いていた。
その状況を一度打破すべく、FC東京戦では櫻川 ソロモンとルキアンのストライカー2人を、ターゲットマンとして先発で同時起用。形的にはシャドーにルキアンを入れたが実質2トップのような布陣で挑み、前に蹴り込んだあとのセカンドボールの競り合いから、相手陣内に押し入ることを徹底的に求めた。
その狙いで序盤は押し込み、4分には、山田 康太のクロスから櫻川 ソロモンのヘディングシュートという手数をかけない形で先制に成功。ルキアンも“プレアシスト”をつけるなど、それぞれの特長を生かして得点につなげることができた。
一方で、先制したあとの試合運びについてはこの試合でも改善することができず。今季途中出場が多かった櫻川 ソロモンは足をつってしまい、64分にベンチに下がると顕著にパワーダウンして防戦一方に。フレッシュなFWを投入して勢いを増したFC東京の攻撃を、疲弊した状態で受けることとなり、逆転を許してしまった。
今季はここまで同じような展開から勝点を落としており、有効的な改善策の模索が続いている。ただ、その中で1つの注目ポイントとなるのは、負傷離脱していたジョアン パウロの実戦復帰。前節は出場こそなかったが、メンバー入りを果たしている。昨年6月に加入し、J1昇格に貢献したブラジル国籍アタッカーの躍動に期待したい。
対する横浜FMは前節、湘南との“シックスポイントマッチ”を戦い、 1-1のドローで連敗を『3』で止めた。
0-3で完敗した6月25日の明治安田J1第15節・FC東京戦は、ボールを保持しながらも決定機を思うように作ることができず。ヤン マテウス、アンデルソン ロペス、エウベルが前線に並んだ中、効果的にアタッキングサードに押し入ることができなかった。
その反省から湘南戦では、より裏に走る意識が強まったことでチャンスの数も増加。41分に先制を許したものの、61分にエウベルが自身今季初得点となる同点ゴールを決めてみせた。
第3節に日産スタジアムで行われた前回対戦は長い時間で横浜FCがペースを握り、横浜FMにとっては過去全勝してきたホームでの“横浜ダービー”で、初めて勝利を逃した(0△0)。今回は勝利を手にしたことがないアウェイでの“横浜ダービー”で勝点3をもぎ取り、最下位脱出のきっかけをつかみたい。
ダービーは勝つことがすべて──。同じ街のクラブとしての誇りを懸けた戦いから目が離せない。
[ 文:青木 ひかる ]
