FC東京は前節・湘南戦で長倉 幹樹が鮮やかなボレーを決め、さらにアレクサンダー ショルツがPKで加入後初ゴールをマークして2点をリードした。しかし、後半アディショナルタイムに追いつかれて痛恨のドローに終わり、終盤の守備の強度に課題を残す結果となった。
加入後公式戦9試合出場で6ゴールと圧巻の決定力を見せる長倉 幹樹は「もう1点取れていれば、チームはもっとラクに試合を進められたと思う。チームが勝つことが一番なので、そこを意識していきたい」と語った。また、1点目につながるFKと2点目のPKを獲得した野澤 零温も、「後半は自分が強度を落としてしまったと自覚している。もっと畳みかけて(追加点を)取らなければ、ああいう結果になってしまう。攻守にわたってハードワークするのが僕らの強みなので、試合を重ねながらもっと強くなっていきたい」と反省を述べており、結果に対する責任と向き合う姿勢がチーム内に確実に根づきつつあることがうかがえる。
キャプテンの小泉 慶は京都戦に向けて、「京都はチーム全員が90分間走り続けることを徹底しており、そこが強さだと思う。真似するのは簡単ではなく、徹底度が非常に高いチーム。そこで負けてしまうと自然とピンチが増えてしまうので、しっかり対応しなければならない」と警戒を強めて今節に備えている。
なお、21日には長崎からマルコス ギリェルメが期限付き移籍で加入することが発表された。加入即メンバー入りするかにも注目だ。
対する京都は前節・東京V戦で1-0の勝利。直近7試合で5勝2分と好調を維持している。際立つのは、ここまでリーグ最多の43得点を挙げている圧倒的な攻撃力。ラファエル エリアスは2試合連続ゴール中と好調で、マルコ トゥーリオ、そしてFC東京のアカデミー出身である原 大智とともに強力な前線を形成している。古巣との対戦が特別な意味を持つ原 大智にとっては、自身の成長を証明する絶好の舞台となるだけに、そのパフォーマンスに注目が集まる。また、個人の力だけでなく、90分間走り切るチーム全体のハードワークが京都の持ち味であり、高い運動量と連動性が強さの根幹を支えている。
FC東京にとっては、京都に走り負けず、90分間を通じて集中力を維持することが求められる。一方、京都にとってはアウェイでFC東京を下すことが優勝争いを勝ち抜く上で大きな意味を持つ。90分間走り切るスタイルを徹底しながら、攻守のバランスをいかに保つかが問われる。
互いに強い意志を持って臨むこの一戦は、両チームにとって今後を左右するターニングポイントとなるはずだ。
[ 文:匂坂 俊之 ]
