FC東京は前節、川崎Fとの“多摩川クラシコ”を2-1で制した。長倉 幹樹が競り合ったボールに反応したマルセロ ヒアンが先制点を奪取。その後同点ゴールを許すも、室屋 成が2020年のJ1第6節・札幌戦以来、6年ぶりとなるゴールを挙げ、そのリードを最後まで守り抜いた。攻守両面で川崎Fを上回る内容を示し、チームは確かな手ごたえをつかんでいる。柏戦でも連勝を伸ばし、さらなる自信を得たい。
川崎F戦で今季初ゴールを奪い、2試合連続ゴールがかかるマルセロ ヒアンは柏について「昨年2位の非常に良いチームだと思っている。今季は3連敗していますが、決して3連敗しているようなチームではない」と警戒感を示す。その上で「自分たちも気を引き締めて、勝てるようにしっかり準備していきたい。3試合を終えてディフェンスも良い形になってきていますし、その流れで臨みたい。ボールを失わず、落ち着いてキープできればチャンスも生まれてくると思う」と強い意気込みを語った。
また、開幕戦から守備だけでなく、精度の高い左足で攻撃の起点にもなっている稲村 隼翔は「コンディション面では自分たちのほうが良いと思うので、それを強みにしながら相手のチャンスを減らしたい。守備のはめ方はトレーニングでしっかり取り組みたい。いまは戦う姿勢もとても出せているので、さらに得点を増やしたい。前節も3、4点取れていてもおかしくない試合だったと思うので、そこは意識したい」と攻守両面でのさらなる向上を誓った。
その稲村 隼翔にとって、柏戦は東洋大の後輩にあたる山之内 佑成とのマッチアップが実現する可能性がある。かつて同じ環境で切磋琢磨してきた仲間だからこそ、その成長は誰よりも分かる。負けられない対戦だ。
対する柏は前節、鹿島に0-2で敗れた。山之内 佑成がPKを獲得して先に決定機を迎えたものの、細谷 真大がこれを決め切れず、流れをつかむことができなかった。
リカルド ロドリゲス監督は「試合の入りは悪くなかった。試合を支配しながらチャンスも作れていましたし、決定的なチャンスであるPKも得ることができました。ただ、そのPKを外し、さらにセットプレーから失点したことで試合を難しくしてしまった。開幕戦から続いているセットプレーからの失点は改善に取り組んでいますが、今日もそこから失点してしまった」と振り返り、課題を明かした。
もっとも、持ち味のパスワークは今季も健在で、ここまではリーグトップのチャンスクリエイト総数を記録している。あとは、そのチャンスを決め切るだけだ。
連勝を伸ばして開幕からの勢いを加速させたいFC東京に対し、柏は今季初勝利が是が非でも欲しいゲーム。互いの意地とプライドがぶつかる白熱の一戦が、今まさに始まろうとしている。
[ 文:匂坂 俊之 ]
