4月20日(日)J2 第8節 福岡 vs 鳥栖(13:00KICK OFF/レベスタ)
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互いの順位がどうであろうと、力関係がどうであろうと、絶対に勝たなくてはいけない戦い。それがダービーだ。生活圏・文化圏を同一にするチーム同士の戦いにかかっているものは単なる勝ち点3ではない。意地、誇り、名誉、そして戦いの歴史を重ねる中で積み重ねてきたもの。あらゆるものをかけた戦いにサポーターは思いの全てをぶつけ、その思いを背負って選手たちは相手と対峙する。21回目を迎える鳥栖との九州ダービー。20日、譲れない戦いがやってくる。
その戦いを福岡は難しい状況で迎える。
福岡は現在2連敗中。しかも、守備が崩壊しての2試合連続の逆転負けは、J1復帰を史上命題とするチームにとって、今後の戦いを左右しかねない問題を抱えている。守備戦術が徹底していないことに加え、失点を喫した時に生じる攻撃陣と守備陣の意思のかい離、最終局面での1対1で後手を踏むこと、同じことを繰り返すメンタル面の問題等々、直面している問題点はひとつではない。
加えて、鳥栖との九州ダービー3連敗中という状況も、何があっても断ち切らなければならない。昨シーズンの最終戦となった鳥栖との対戦では「負ける要素は全くなかった」(岸野靖之監督)と敵将に胸を張られ、20日の対戦を前に「今は(鳥栖が)上だと思っている」と言われた。現実を振り返れば反論の余地はない。そんな状況の中で福岡がなすべきは勝ち名乗りを上げること。昨年の雪辱を果たし、意地を見せるために、ホームで迎えるダービーはこれまでの戦い以上の重たい意味を持つ。
そして、J1復帰に向けて一丸となった体制を作り上げるためにも勝利が求められている。どんな準備を積んでもJ1への道は険しいものだ。その路を切り開きながらゴールへ辿り着くためには、クラブに関わる全ての力を一糸乱れぬ形でまとめ上げる必要がある。その求心力となるのはチームの戦う姿勢。いまチームには、それを示すことが求められている。リーグはまだ序盤だが、20日に迎える鳥栖とのダービーはJ1復帰の戦いにも大きな影響を与える。
そうした様々なものを背負いながら、チームはミーティングを重ね、トレーニングを重ね、戦いに備えてきた。様々なものを抱えながらのトレーニングは、おそらく今シーズンで最も困難を伴う1週間だったことだろう。押しつぶされそうになる圧力に耐え、不安に立ち向かい、情けなさと戦いながらの調整は簡単ではなかったはずだ。しかし、チームは力を合わせて一歩ずつ歩みを進めてきた。それは自信と誇りを取り戻すための試練とも言える1週間だったかも知れない。
全ての問題が完璧に解決したわけではない。だが今の時点で言えることは、真正面から問題と取り組んだことでチームが戦う姿勢を取り戻しているということだ。「大丈夫。もう切り替えられている」とは久永辰徳。「チームの心は絶対に離れませんから」と布部陽功もまっすぐな視線で話す。この1週間でやるべきこと、そしてやれることは全て積み重ねた。後はその成果を信じて試合で発揮すること。そして、自分たちの戦う姿勢と、サッカーにかける思いをピッチにぶつけるだけだ。
ここまで無敗で2位に躍進する鳥栖も、冷静に見れば課題も見えてくる。ここまでの得点は6。2得点以上した試合は1試合しかなく、2点目の壁が存在していることは確かだろう。加えて、無失点に抑えることをベースに戦いながら3試合連続失点中。3試合とも自分たちのペースで試合を進めながら、後半にリズムを崩して、あっさりと失点を許している。
また、鳥栖の攻撃の始まりはロングボールから。DFラインの裏へシンプルに放り込むことで相手のラインを下げ、広がった中盤を使ってビルドアップするのが基本だ。福岡に求められるのはロングボールを怖がってラインを下げてしまわないこと。そして中盤をコンパクトに保ってボールの出所にプレッシャーをかけ、バイタルエリアに蓋をすることだ。そのための準備はしてきたはず。慌てず、じっくりと戦い、最後は前線の能力の高さを生かせばいい。大量得点は必要ない。
そして最大のポイントは勝ちたい思いをどれだけ表現できるかにある。互いの現状と力関係を考えれば、おそらく試合は我慢比べ。互いに守備意識を高めての戦いは特長を消し合う展開になるだろう。結局、勝負を決めるのは、ひとつのミスや、局面での争いなどのディテールの部分。最終的には1対1の局面をどちらが制すかで勝負がきまる。相手より早く、相手より多く、そして相手より激しくプレーできるか。それが勝敗を分ける。
ピッチの上で見せる姿勢が、スタンドの思いを引き込み、引き込むことで多くの声援を呼び、それが輪になることでスタジアムの一体感が生まれる。そんな戦い方を誰もが望んでいる。そして、その先には必ず勝利がある。
以上
2008.04.19 Reported by 中倉一志
今日の試合
横浜FM 1(4) 鹿島 1(5) PK戦終了 清水 1(4) 福岡 1(3) PK戦終了 神戸 0 岡山 3 試合終了 FC東京 1 東京V 1 後半11分 G大阪 0 広島 0 後半13分 柏 0 川崎F 0 前半14分 名古屋 1 京都 0 前半14分 千葉 - 町田 - 17:00 金沢 1(3) 新潟 1(2) PK戦終了 八戸 1(4) 仙台 1(5) PK戦終了 山形 2 相模原 3 試合終了 栃木SC 0(4) 秋田 0(3) PK戦終了 湘南 0 横浜FC 1 試合終了 福島 4 磐田 2 試合終了 松本 0(1) 藤枝 0(4) PK戦終了 讃岐 0 高知 3 試合終了 徳島 1 奈良 2 試合終了 滋賀 1 鹿児島 0 試合終了 鳥取 1(5) 北九州 1(4) PK戦終了 熊本 0 琉球 1 試合終了 大分 0 鳥栖 1 試合終了 愛媛 0 富山 0 後半10分






































