9月4日(水) 第93回天皇杯 2回戦
柏 4 - 2 筑波大 (19:03/柏/2,635人)
得点者:13' クレオ(柏)、17' 中野嘉大(筑波大)、22' クレオ(柏)、39' 橋本和(柏)、70' 太田徹郎(柏)、87' 赤崎秀平(筑波大)
★天皇杯特集
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「勝ちたかったです。本気で勝ちに行っていたので、悔しいです」
来シーズンから川崎F加入内定の筑波大キャプテン、谷口彰悟はそう言って苦笑いを見せた。
相手はモチベーションMAXで、全ての力を出し切ろうとぶつかってくる。アマチュアとの対戦であろうと、簡単にはいかないのが天皇杯であり、それがこの大会の醍醐味でもある。だからこそ、俗に言う“ジャイアントキリング”なる大物食いが毎年のように発生するのだ。
柏も、そんなモチベーション最高潮の筑波大の勢いに押し込まれた。いきなり谷口がテンポの良いパス交換から前を向き、縦への突進を見せてから際どいシュートを放つ。この立ち上がりの攻撃にも象徴される通り、筑波大はボールを持った時のつなぎ、連動性に長け、攻撃バリエーションの豊富さを感じさせるチームだった。相手に食い付かせ、おびき出したところで味方とのパス交換でかわし、その前に出てきた選手の背後のスペースを巧みに突いて連動して攻撃を奏でていく。
ただ、そんな筑波大の出方を想定して、柏は守備の仕方にマイナーチェンジを施している。FWが単独で奪いに行き、そこでかわされて相手の術中にハマるのではなく、「守備のシステム、ボールへのプレッシャーのかけ方は、今までネルシーニョがやっていたのとは、ちょっと変更してやった部分もある」(井原正巳ヘッドコーチ)というように、多少ラインを下げてコンパクトな陣形を敷いた。それによって逆に狭いゾーンの中に筑波大の選手をおびき出し、「スペースを消して詰まらせれば、うちのディフェンスなら守れる」(稲田康志)と筑波大のポゼッションを封じにかかった。
筑波大の中山雅雄監督も、キャプテンの谷口も「自分たちのスタイルは出すことができた」と攻撃面やボールのつなぎの部分に関しては手応えを感じさせたが、逆に一発で決めてしまう決定力の高さや、全体の試合の運び方に関してはプロの力量を感じたようだ。「警戒していたセットプレーでやられてしまった。守備もうまくハマらなくて、こっちが中途半端に行くのが増えてしまった」(谷口)。
柏はセットプレーで2点、サイド攻撃から1点を奪い、前半で3−1としたことで試合を有利に進めることができた。筑波大の2トップ、赤崎秀平と若杉拓哉が縦関係になった時や中盤右サイドの中野嘉大が中に入ってプレーをした時のマーキングなど、前半で生じた問題点に関しては井原ヘッドコーチがハーフタイムに修正を加えた。前半に1点を返されたシーンは、まさにインサイドでプレーする中野への対応が甘く、簡単に中央をぶち破られた末に被弾したものだ。
その井原ヘッドコーチの修正が奏功し、後半は危なげない試合運びを見せる柏。序盤の勢いに陰りが見え始めた筑波大は、連動したパスによる攻撃ができず、個での仕掛けが目立つようになるが、やはり個と個の勝負に持ち込まれてはプロが圧倒的に勝る。70分、茨田陽生のドリブル突破から、クレオ、澤昌克とつなぎ、最後は太田徹郎がミドルシュートを決めて4点目。この1点で、ほぼ勝敗の行方が決したと言っていいだろう。
柏の課題を挙げるならば、5点目、6点目を奪うチャンスがあったにもかかわらず、その好機をことごとく外し続けたこと。さらに終盤、守備陣にミスが生じて筑波大に1点を返されたこと、この2つである。点差を広げられず、逆に詰め寄られ、筑波大に再び戦う活力を与えてしまった点を今後は見直し、しっかりと突き詰めなければならない。
とはいえ、ネルシーニョ監督の電撃辞任から中3日。しかもAFCチャンピオンズリーグやヤマザキナビスコカップを含めたハードな日程をこなすだけに、多くの選手たちが口にしたように足元をすくわれず、とにかく勝ち切ったことは大きいし評価していい。
こういう時は、勝利こそ何よりの良薬となる。中2日で迎えるヤマザキナビスコカップ準決勝第1戦、横浜FM戦も良い流れを持って迎えることができるだろう。
以上
2013.09.05 Reported by 鈴木潤
今日の試合
横浜FM 1(4) 鹿島 1(5) PK戦終了 清水 1(4) 福岡 1(3) PK戦終了 神戸 0 岡山 3 試合終了 FC東京 2 東京V 1 試合終了 G大阪 0 広島 1 試合終了 柏 1 川崎F 0 試合終了 名古屋 3 京都 0 試合終了 千葉 0 町田 2 試合終了 金沢 1(3) 新潟 1(2) PK戦終了 八戸 1(4) 仙台 1(5) PK戦終了 山形 2 相模原 3 試合終了 栃木SC 0(4) 秋田 0(3) PK戦終了 湘南 0 横浜FC 1 試合終了 福島 4 磐田 2 試合終了 松本 0(1) 藤枝 0(4) PK戦終了 讃岐 0 高知 3 試合終了 徳島 1 奈良 2 試合終了 滋賀 1 鹿児島 0 試合終了 鳥取 1(5) 北九州 1(4) PK戦終了 熊本 0 琉球 1 試合終了 大分 0 鳥栖 1 試合終了 愛媛 0 富山 2 試合終了






































