新潟と神戸は1-1で引き分けた。後半22分、神戸がペトロ・ジュニオールのゴールで先制すると、新潟は後半45分、川又堅碁が同点ゴール。勝点を分け合った。
いつものドヤ顔はなかった。ガッツポーズも出なかった。新潟ゴール裏のサポーターの大歓声をよそに、川又は少し戸惑ったようにゴールマウスの前に立ち尽くした。「いいボールが来ました。でも、空振りしました。落ちついて空振りました」と苦笑い。
後半のアディショナルタイム突入直前、左サイドから持ち込んだ金珍洙がクロス。ニアに走った加藤大がGKのブラインドになり、ファーで待った川又の目の前にボールが。それを狙った左足は空振り。だが、その直後にボールは体に当たり、マウスの中に転がり込んだ。
「まあ、体で押し込んだということで…」。起死回生の同点ゴールにも、喜びは控え目だ。それでも「あの位置に詰めていたのは良かった。詰めていなかったらゴールにならなかった」。これでリーグ戦3得点。第7節・鹿島戦以来で、今季ホームでは初のゴール。自分を納得させるように言った。
前半は神戸のプレスに苦しみ、後半になってようやくボールが回るようになった。「相手のセンターバックの間を突けなければならなかった。それを前半からやっていれば違った展開になった」。川又のシュートはゴールの1本だけ。相手の隙を突けなかった内容は「もっとアグレッシブにいかないと」という課題に。連勝こそ逃したが、新潟はこれでリーグ戦8試合負けなし。「負けなくてよかった」というエースの言葉には、勢いを保っている自信も含まれていた。
新潟の柳下正明監督は「前半は今季一番悪い出来」と厳しく言った。それでも、土壇場で追い付いたことには、「選手が最後まであきらめずに戦った結果」と評価した。
前半は中盤でボールを奪えず、ロングボールとカウンターで押し込まれた。後半、ボランチに小林裕紀を入れ、舞行龍ジェームズをセンターバックから右サイドバックに、右サイドバックとしては公式戦初スタメンだった大野和成を本職のセンターに配置転換した。それが効を奏して守備が安定。最終ラインからボールがつながるようになった。「後半はやってきたことが出せていた」。指揮官は勝点1の中に手応えを感じていた。
神戸の安達亮監督は「悔しいの一言に尽きる」と無念を隠さなかった。「プラン通り」(安達監督)の前半、新潟以上にプレスをかけ、奪ってから裏を狙う攻撃。小川慶治朗、森岡亮太らが流動的に飛び出した。後半22分には相手のパスミスを奪った森岡がシュート。そのこぼれ球をペドロ・ジュニオールが押し込んで先制した。
ただ、ここからボールをつなげなくなった。新潟に中盤でボールを拾われると、安達監督が「注意していた」というクロスから失点した。もっとも、主導権を握って試合を作っていたことは確か。安全に蹴っていく場面と同時に、つないでいく形を自ら作っていく必要を確認できたことは収穫だった。
ともに混戦の上位に踏みとどまるための一戦。勝点1の中には、次節へ向けてポジティブに切り替えられる要素が詰まっていた。
以上
2014.04.30 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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