今季初の連勝を逃したFC東京は今節、味の素スタジアムで湘南を迎えてのホームゲームに臨む。
FC東京は前々節・名古屋戦で勝利を収めて迎えた前節、スタメン7人を変更して鹿島に挑んだ。攻守において主導権を握る時間が多かったものの、フィニッシュの精度を欠き、得点を挙げることができずに0-2で試合を終えた。
「非常に悔しいゲームでした。前半はお互いに決め手を欠く展開でした。いくつかチャンスはありましたが、そこを決め切れませんでした。後半のスタートは、われわれのゲームだったと思います。そこでのいくつかの決定的なチャンスのうち、1つでも決まっていればと思います」と松橋 力蔵監督は試合を振り返った。
ボランチには橋本 拳人が復帰後初めて先発起用され、63分までプレーした。球際での強さを発揮し、チームに“新しい風”を吹き込んでいただけに、湘南戦でも期待がかかる。
また、北原 槙がJ1最年少出場記録更新となる15歳7カ月22日でデビューを果たし、大きな話題となった。
「素直に楽しかったです。記録はあまり意識していなかったんですが、先輩方や友達から言われて、すごく光栄に思っています。満足はしていませんし、これからも頑張っていきたいと思います」とデビュー戦を振り返ったが、今後は森本 貴幸氏が持つJ1最年少得点記録(15歳11カ月28日)更新にも期待がかかる。松橋 力蔵監督の信頼を勝ち取り、長くプレー時間を確保したいところだ。
前線は、名古屋戦で活躍を示した山下 敬大、佐藤 恵允、エヴェルトン ガウディーノを先発に戻すのか。それともマルセロ ヒアン、仲川 輝人、俵積田 晃太と鹿島戦のメンバーのままでいくのか。松橋 力蔵監督のメンバー選考にも注目だ。
一方、トップカテゴリーではクラブ新記録となる開幕3連勝で首位に立っていた湘南は前節、4連勝を狙って横浜FMと対戦した。今季初めてリードされる展開となったが、途中出場したU-20日本代表の石井 久継が同点ゴールを決め、1-1で終了。無敗を継続した。昨季の明治安田J1では15位だったが、現在は2位と好調なスタートを切っている。
同点ゴールを決めた石井 久継に対して、山口 智監督は試合後、「U-20日本代表から帰ってきて、体がキツい中でも結果を残してくれましたし、タスクもこなしてくれました」と口にしつつ、「ただ、個人スポーツではないので、チームとして我慢強く戦えたことは今年の成長した部分です」とチームとしての戦いぶりも評価していた。
注目選手は、昨季高卒3年目の21歳でJ1・10得点を挙げ、今季は新たに10番を背負うとともにキャプテンにも就任した鈴木 章斗。ここまで3得点を挙げ、チームをけん引する活躍を見せている。
また、鈴木 章斗とともに2トップとしてチームを引っ張ってきた23歳の福田 翔生は、横浜FM戦ではメンバー外となっていたが、FC東京戦では先発に名を連ねることができるか。
鈴木 章斗、福田 翔生という若手FWと、プロ20年目を迎えたFC東京の森重 真人による攻防は、勝敗を分けるキーポイントになるだろう。
[ 文:匂坂 俊之 ]
