FC東京は前節、福岡を相手に1-0で勝利。今季初の3連勝、3試合連続クリーンシートを達成した。今季8点目となるゴールを挙げたマルセロ ヒアンは、「自分のゴールもそうですが、やっぱりチーム全体で勝ち取った勝点3なので、みんなでこの勝利を喜びたいと思う。(安斎)颯馬からボールが来たときに良いポジションが取れていて、良い形で決めることができた」とゴールを振り返った。そして横浜FM戦に向けて、「まだ8得点なので、もっと点を取ってチームに貢献したい。いまは目の前の4連勝が目標。そのためにも、マリノスに勝ちたい」と2試合連続ゴールへの意欲を見せた。
チームとして注目すべきは、異なるスタメンで3連勝を果たした点だ。選手層の厚さと競争力が生み出すポジティブな循環が、チームを押し上げている。特に福岡戦で右SBとして出場した安斎 颯馬はアシストに加えて1対1の対応でも強さを発揮し、ポジション奪取へ大きく前進した。本人も「(長友)佑都さんや(室屋)成くんといった本当に実力のある選手を外から何試合も見てきて、学べることは本当に多いです。自分にも、自分なりに勝負できるポイントはあると思っていますし、多くのことを学びながら、それを自分の色にして、偉大な選手たちに挑めるように頑張りたい」と前向きな姿勢を示している。
守備陣としてもこの3試合、CBの森重 真人、アレクサンダー ショルツ、土肥 幹太らがそれぞれ高いパフォーマンスを見せ、誰が出場しても得点を許さない堅守を築いている。中4日で臨む今節も、いまの流れを継続したい。
一方の横浜FMは前節・G大阪戦で1-3。後半に先制するも、そこからわずか10分間で逆転を許す展開に。「取られ方と取られるタイミングが最悪だった。甘さ、緩みが出てしまったのは自分の責任」と大島 秀夫監督は語り、チームの未熟さと自身のマネジメントを反省した。
注目選手には、8月にカーディフ・シティFC(イングランド)から完全移籍で復帰した角田 涼太朗を挙げたい。Jリーグ復帰戦となった明治安田J1第26節・清水戦でゴールを決めると、前々節・福岡戦でもゴールを挙げて、DFながらすでに2得点をマークしている。今節も攻守にわたる貢献を示せるか。
また、同じく今夏の新戦力である、アタッカーのディーン デイビッド、ユーリ アラウージョ、ジョルディ クルークス、オナイウ 情滋を組み込んだチームの連係がどこまで深まっていくかも注目していきたい点だ。
4連勝で勢いをつけたいFC東京と、残留争いからはい上がりたい横浜FM。それぞれの思いがぶつかる一戦は、90分を通して見逃せない試合となりそうだ。
[ 文:匂坂 俊之 ]
