対するFC東京は6戦連続で勝点を獲得して安定感ある試合を継続中。1つ消化試合数が多いものの、首位・鹿島との勝点差は『3』と射程圏内に捉えており、特別リーグ制覇に向けて落とせないゲームとなる。
横浜FMは前節、アウェイで柏と対戦。ボール保持をテーマに臨んだが、ジェイソン キニョーネスが自らのロストから得点機会阻止のファウルで12分に一発退場すると、その後PKから失点。それでもなんとか耐えて時計の針を進めていたが、80分と82分に連続失点を喫して万事休す。今季三度目だった“連勝チャレンジ”は不発に終わった。
この柏戦は、3月のリーグ戦中断中に取り組んだビルドアップの練度を試すことをテーマに臨んだが、早々に数的不利となったことでゲームプランが崩れた。こうした背景を踏まえれば、今節は同じテーマを持っての仕切り直しの一戦となりそうだ。ハーフシーズンの折り返しにあたって、大島 秀夫監督はこう語る。
「柏戦は保持にチャレンジしていこうと臨んだ一戦ではあったが、1人少ない状況になってしまった。今後はより自分たちが保持することにチャレンジし、失点が多いのでチームとしてのタフさや粘り強さを身につけていきたい」 横浜FMは開幕前、相手を見ながら状況に応じて保持と非保持を使い分けるスタイルへの転換を掲げたものの、リーグ前半戦では結果を求めたがゆえにロングボールが多く、後ろからつなぐビルドアップを試みる局面は少なかった。それだけにこのFC東京戦は、指揮官がどのような理想像を描いているのかを提示するゲームにしたいところ。ジェイソン キニョーネスが出場停止でベストメンバーを組めない中、メンバー選考を含めて指揮官の采配に注目される。
対するFC東京は前節、町田とホームで対戦。堅い展開の中、90分間がスコアレスで終わり、PK戦を2-4で落として獲得できた勝点は『1』にとどまった。ただ、横浜FMと対戦した第5節以降は90分間での負けが一度もなく、2位の好位置につけている。
今節は約1カ月前に完勝した横浜FMが相手となるだけに、シーズンダブルを狙う戦いとなる。その前回対戦、開始32秒で先制点を奪った長倉 幹樹は第8節・東京V戦で左ハムストリングの肉離れを負ったため欠場が濃厚だが、長倉 幹樹を除いても戦力は充実している。前倒し開催された1日の第11節・町田戦では2トップの一角に抜擢された佐藤 恵允が2ゴール。そこから中3日の連戦となった前節は日本代表の佐藤 龍之介を、マルセロ ヒアンと組ませて最前線に配置した。その前節からは1週間空くだけに休養は十分なはず。古巣戦の仲川 輝人の起用法を含めて、松橋 力蔵監督は相手のハイライン攻略のカギを握る2トップに誰をチョイスするのか。その人選が展開を左右する要素になりそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]

