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試合のみどころ

 自動昇格への望みをかけるFC大阪が3連勝を果たして、5試合ぶりにホーム・東大阪市花園ラグビー場に帰還する。迎え撃つのは、J2昇格プレーオフ圏内への浮上を狙う9位・栃木SCだ。

FC大阪は前節、沼津を相手に2-1で勝利。美馬 和也のクロスに利根 瑠偉がダイレクトで合わせて先制したものの、その後は押し込まれて失点。しかし、1-1で迎えた後半、開始早々に野瀬 龍世の鋭いクロスがオウンゴールを誘発して勝ち越しに成功。その後は我慢強い守備で相手の反撃を封じ、勝点3をつかみ取った。現状、試合全体を通して余裕のある展開とは決して言えないが、FC大阪らしいスピード感のある攻撃と粘り強い守備に加え、これまでとは異なるビルドアップの形が少しずつ見え始めている。新たなオプションを手に入れつつあるチームが、残り試合をどう戦っていくのかに注目が集まる。

一方の栃木SCは前節、首位・八戸との一戦で0-2の敗戦。退場者を出して1人少なくなった相手に対し、何度も決定機を作りながらも最後の精度を欠いた。今季ここまで7ゴールを挙げているFW太田 龍之介は、この結果を受けて「ずっと押し込んでいたのに得点を奪えなかったことは、本当に自分の責任が大きい」と悔しさをにじませる。プレーオフ圏内との勝点差は『5』。目標達成のためにも、アウェイの地から勝点3を持ち帰りたい。

両チームの残り試合数は、今節を含めて『6』。この先は、これまで以上に1試合ごとの勝点が重みを増していく。ともにプレッシャーを感じずにはいられない立場だが、その中でいかに自分たちのサッカーを貫けるか。それが昇格への道を切り拓くためのカギとなるだろう。

[ 文:上田 朋美 ]

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