前節は首位・鹿島と激闘を繰り広げた柏だったが、ミスからの1点に泣き0-1で敗れた。ただ、前年のJ1王者相手に志向するポゼッションスタイルで真っ向勝負し、内容は決して悪くはなかった。この形を今節も続けていくことになるだろう。
とはいえ、勝利には至らなかったのも事実。あくまでも目的はボールを回すことではなく、白星を得ること。その手段としてポゼッションを選択しているのを忘れてはならない。古賀 太陽は試合後に鹿島との差をこう説いた。
「鹿島もGKからボールを動かそうとはしていましたし、そこのクオリティーはありました。ただ、必要以上にリスクを負わないやり方なのかなと思っています。僕らみたいにビルドアップ時に引っかかったボールがそのままカウンターのピンチにつながるといったシーンが少ないような気がしますし、そこの使い分けはうまいと感じました。時間帯によって戦い方も違うでしょうし、時間のかけ方やその選択も必要以上にリスクを負わない戦い方を徹底していると感じました」 リスクを承知で後方から前へとつなげていくのも柏の良さだ。それでも鹿島戦で痛感した相手のしたたかさを、今節以降でどのように自らにも取り込んでいけるか。結果と内容の両方を得るためにも、さらなる向上が求められる。
対照的にFC東京は前節、水戸を相手に5-2と快勝。4月のここまでの4試合で90分での勝利が3つと好成績を残す。特にその4試合で11ゴールと攻撃陣が好調を維持しており、佐藤 恵允が4得点、マルセロ ヒアンが3得点と荒稼ぎ中。柏に対しても主導権を握りながら圧倒して白星を得たい。
前回対戦を振り返ると、開幕3連敗中だった柏は、ケガ人の復帰とともに本来のパフォーマンスを取り戻し、FC東京を2-0で下した。現在も3連敗中の柏にとっては、その再現といきたいところ。注目は、前回対戦で先発して今季初得点を奪った垣田 裕暉。小見 洋太からのクロスに飛び込んで豪快な一発を決めてみせた。直近3試合でチームのゴールはゼロ。ストライカーの意地を見せ、チーム状況を好転させたい。
一方、今季唯一の90分での黒星を柏相手に喫したFC東京にとっては、リベンジとなる一戦。佐藤 恵允、マルセロ ヒアンの爆発に加えて、2トップの一角で先発に名を連ねる佐藤 龍之介にも大きな期待が寄せられる。
水戸戦では総走行距離で13.270kmと両チームでトップの数字を叩き出した。今季3ゴール目を奪うなど勝利に貢献した若き至宝は、リベンジに向けても輝きを放てるか。
連敗を脱する大きな勝利となるか、それとも首位追走への足がかりとなる1勝を挙げるか。両者の熱闘に注目だ。
[ 文:藤井 圭 ]
