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2015/08/27(木)11:10

ゲームを支配されながらも粘り強く引き分けたG大阪 ホームでの第2戦に望みをつなげる【レポート:準々決勝 第1戦】

猛攻を耐え凌ぎ、G大阪は敵地で最低限の結果を得た
猛攻を耐え凌ぎ、G大阪は敵地で最低限の結果を得た

「明日の試合ということだけではなく180分を見据えた戦いができればと思います」
試合前、そう話していたのはDF丹羽 大輝だったが、その言葉から考えても0-0というスコアで第1戦を折り返せたことは、ベストではないものの悪くはない結果だったと言える。

直近の明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第8節の清水エスパルス戦では4-2-3-1の布陣を敷いて勝利したG大阪だったが、この日は従来の4-4-2でスタート。ただし相手の攻撃のキーマンである左MFレオナルドへの対応から、センターバックを本職とする丹羽を右サイドバックに据えるなど、守備意識をより強めた布陣でキックオフを迎えた。

前半、主導権を握ったのは全北現代。チーム全体がハードワークをしながら、警戒していたはずのレオナルドに再三に渡ってサイドを攻略され、ひやりとさせられるシーンが続く。それでもDF岩下 敬輔、DF金 正也のCBコンビとボランチがしっかりとゴール前を締め、ゲームは支配されても、G大阪守備陣が相手に振り回されるようなシーンは少なかった。

しかし守備では凌いでも、攻撃が全くと言っていいほど機能しない。G大阪の得点源であるFWパトリックにはDFキム ヒョンイルが常に目を光らせ、FW宇佐美 貴史には本来はサイドバックのDFチェ チョルスンがマンツーマンマークでつくなど、全北現代が序盤から『2トップ封じ』を徹底してきたこともあって、なかなか前線にボールが収まらない。結果、ボールを失い相手の攻撃にさらされるという防戦一方の展開になってしまった。

そうした流れに手を打つべく、長谷川 健太監督は後半、スタートからMF倉田 秋を投入。倉田をトップ下に、宇佐美を左サイドに出した4-2-3-1にして好機を窺った。その倉田がフレッシュな動きで前線を活性化。回数こそ少ないながらもカウンターから何度か好機が生まれていく。71分には宇佐美が相手4人をドリブルで振り切ってシュートを放ったものの、これはDFに阻まれてしまった。

72分にはMF井手口 陽介を投入。MF遠藤 保仁をボランチからトップ下に上げて勝負に出たが、75分過ぎから攻勢を強めた全北現代の前に、再び防戦一方の展開に。単発ではなく人数をかけて切り崩す全北の猛攻は、アディショナルタイムに入ってからも続いた。

G大阪とすれば「最後まで、耐え切った」という表現がふさわしい試合だった。9月16日、ホーム・万博記念競技場で行われる第2戦に望みをつなげた。

[ 文:高村 美砂 ]

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