本文へ移動

今日の試合速報

アジアの頂点まで、あとひとつ! AFC CHAMPIONS LEAGUE 決勝第1戦 5.11(土)19:00KO 横浜FMvsアルアイン 横浜国際競技場 DAZNでLIVE配信!
アジアの頂点まで、あとひとつ! AFC CHAMPIONS LEAGUE 決勝第2戦 5.26(日)1:00KO アルアインvs横浜FM ハッザーア ビンザイード スタジアム DAZNでLIVE配信!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第24節 広島 vs 浦和 プレビュー】広島が誇る「3本の矢」が「浦和」という巨大な壁に挑む(05.09.18)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
9月18日(日)J1 第24節 広島 vs 浦和(15:00KICK OFF/広島ビ)
-リアルタイム速報はこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
----------

 広島対浦和というカードを見ると、直感的に「広島の堅守vs浦和の破壊力」という図式が思い浮かぶ。しかし、実際のゲームはちょっと様相が違っている。
 昨年、広島がJ1に戻ってきて以来の対戦戦績を見てみると、「0−0」「0−1」「0−2」。つまり、広島は浦和の攻撃をある程度抑えているものの、逆に相手のディフェンスを崩しきることができていない。浦和が闘莉王を中心とした強いディフェンスで広島を抑えこみ、セットプレイとカウンターで勝利する。その繰り返しがここのところのストーリーだ。
 だが、広島の選手たちは決して浦和のディフェンスに対して「やりにくさ」を感じていない。たとえば、成長著しいルーキーの桑田は「意外と不安定な部分がある。ウラへと飛び出す自分のプレイができれば・・・」と秘かな自信を口にした。小野監督も、「チームとして我々のサッカーができれば」と相性の悪さは感じていないようだ。

 確かに浦和のディフェンスは「組織的にまとまっている」というイメージはない。しかし坪井・闘莉王・ネネという3人のDFは個々の身体能力が高く、1対1でしっかりとマーカーをつぶすことのできる選手たちだ。広島はこれまで、相手の攻撃力を警戒するあまり、攻撃に人数を割くことができなくなって、攻撃時にはグループではなく「個対個の戦い」に引きずり込まれてしまっていた。その結果、浦和の大きな壁を崩せなくなったのだ。

 ただ今の広島には、その「個」の勝負を挑んでも負けない選手たちがいる。それは「サンフレッチェ」という名前の由来通り、「3本の矢」と呼ぶべきストライカーたちだ。
 「1の矢」は佐藤寿人。90分間、常にウラを狙い続けるDFにとっては一瞬も息のつけないストライカーだ。「2の矢」は、怪我から戻ってきた元ワールドユース代表・茂木弘人。破壊的なスピードで突破し、また爆発的な威力を持つシュートでゴールを狙える中距離砲でもある。そして「3の矢」がルーキー・前田俊介だ。変貌自在のドリブルでDFを自分の世界へと追い込み、瞬間のスキをついて放つ。シュートという矢でゴールという心臓を狙い打つ。

 この広島が誇る「3本の矢」は、いずれも一瞬にして相手のウラをとっていくタイプだ。高さや前へのディフェンスには強さを発揮する浦和のDF陣だが、こういうタイプは決して得意とはしていない。実際、佐藤寿人には前回対戦した時にも何度か決定機を作られていたし、昨年は前田に3人のDFがぶち抜かれた。さらに茂木は初対戦でイメージがつかめていないだろう。

 若き広島のストライカーたちも、それぞれ自信を口にする。茂木は「バランスをうまく崩せばチャンスはある」と話し、前田も「特に怖さは感じない」と若者らしい勢いを込めた言葉で、勝利を誓った。若さの勢いは不安定と紙一重だが、一度乗ったら手のつけられない爆発力が彼らには確かにある。
 これまでの広島は、高木琢也や久保竜彦、そして昨年のチアゴと、大砲を中心とした攻撃を仕掛けてきた。そのスタイルが浦和にとっての「やりやすさ」を生み、1999年2ndステージ以来、浦和が広島に対して公式戦8勝2分、失点わずか5という圧倒的な戦績を残す結果を導いたのである。しかし、今回はちょっと様相が変わってくるかもしれない。広島の攻めの切り札は、大砲・ガウボンだけではないからだ。

 闘莉王が出場停止から戻り、ケガを心配されたポンテ・永井らも出場には問題ないということで、浦和はおそらく自信を持って、広島には臨んでくるだろう。優勝のために負けられない、というプレッシャーはあっても、広島に対する相性の良さが、その重圧を吹き飛ばしてくれる。そんな手応えがあるはずだ。
 しかし、それが気持ちのゆるさに変換してしまうと、時間をおいて繰り出されるであろう「3本の矢」が浦和の隙間に次々と突き刺さり、苦しい状況に陥る可能性もある。逆に浦和が「3本の矢」たちを落ち着いてはね返していけば、逆に広島の高いモチベーションが焦りへと変わり、そこのスキを浦和はつきやすくなるはずだ。
 
 優勝戦線の崖っぷちに立つ両チーム。負けた方が脱落を宣告されてしまうサバイバルマッチとなったこの試合を制するのは、若き広島の「サンフレッチェ=3本の矢」か、それとも浦和の強くて高い壁か。明日、今季最多の観客動員が予想されている広島ビッグアーチで、その答えが出る。

以上

2005.09.17 Reported by 中野和也
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サッカーのポジション解説
サッカーの試合時間・タイムルール
インテンシティ
オフサイド
ビルドアップ

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第16節
2024年5月25日(土)16:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/05/16(木) 10:00 【5/15(水)のゴールをイッキ見!】明治安田J1リーグ全ゴールまとめ【0515】