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【J2:第17節 愛媛 vs 柏 レポート】苦しみながらもきっちり勝点3をつかんだ柏。敗れた愛媛は目の前の勝利よりもチームの成長を選択。(06.05.21)

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5月20日(土) 2006 J2リーグ戦 第17節
愛媛 0 - 1 柏 (19:04/愛媛陸/3,799人)
得点者:'85 リカルジーニョ(柏)
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ナイトゲーム、雨に濡れたピッチ。第1クールの柏と同様の条件となった今回の愛媛での対戦は、試合内容までもが同じような展開をたどった。終始ゲームを支配する柏に対し、カウンターでチャンスを作る愛媛。そして勝点3を手にしたのは前回同様、やはり柏だった。第1クールでチームに「上積み」を続けてきた愛媛だったが、そう簡単に柏との差を埋めることはできなかった。

しかし、愛媛にも勝機はあった。「2列目から飛び出してくるディエゴ、リカルジーニョをウチのボランチでケアしたい」前日練習でこう語っていた望月監督の思惑通り、2列目から個人技でバイタルエリアに侵入してくる柏のディエゴとリカルジーニョを、愛媛はボランチの高萩、井上が抑える。そして愛媛のディフェンスラインの裏に出るスルーパスにはDF金守、星野のカバーリングでシャットアウト。愛媛はいつものように、しっかりディフェンスから入るとカウンターで柏ゴールをうかがった。

すると前半16分、勝敗を分ける決定的な場面が愛媛に訪れた。この日も攻撃の起点となった愛媛のMF濱岡がパスカットを繋ぎ、右サイドから上げた高萩のクロスはファーサイドに飛び込んだMF菅沼へ。しかし、フリーで放ったヘディングはクロスバーをかすめ、ゴールをとらえることはできなかった。

前半に訪れた数少ない決定機に決めることができなければ、今の愛媛が柏に勝つことはできない。後半に入ると、今度は積極的に動いた石崎監督の采配が功を奏した。「足元、足元の流れ、パスになっている。後半は大胆に行こう」と言うハーフタイムの指示に加え、後半の頭からFW宇野沢を投入。李のワントップから2トップに変えて前線に人を増やすと、後半途中にはMF石舘、永井を投入。ディエゴ、リカルジーニョが前線で仕掛けられるようになると、愛媛のボランチは次第にディフェンスラインに吸収されていった。
そして後半40分、リカルジーニョが前半から再三狙っていたミドルシュートが決勝点を生み、やはり前回の対戦同様に柏が粘る愛媛を振り切った。

試合後、はるばる愛媛まで来たサポーターと一緒に勝利の喜びを分かち合った柏。ここ6試合で5勝1分けとハイペースで勝点を積み重ね、しっかりと首位をキープしている。「開幕当初ほど上位の勝ち点差がないことは確かにプレッシャーだが、これをいい意味での緊張感に変えて勝ち続けていきたい」試合後に語ったリカルジーニョの言葉には、勝ち続けるチームの充実感が感じられた。前回の愛媛戦勝利後は3連敗を喫した柏だが、今のチームに気の緩みはなさそうだ。

一方愛媛は、今回の対戦でも守備面では終盤まで柏の攻撃をしのぐ事ができた。しかし攻撃面ではいつもの積極性が欠け、物足りなさも残った。「(選手を)育てることを考えると(交代は)もうちょっとの我慢だと思った」と試合を振り返った望月監督。クラブの台所事情から大きな戦力補強が期待できない現状で、今後の選手の成長に期待した望月監督の苦渋の采配も物足りなさを残した1つの要因だったかもしれない。しかし一朝一夕には解決しない得点力不足という問題だけに、この第2クールで愛媛は攻撃面でのさらなる「上積み」を続けていくしかない。

以上

2006.05.21 Reported by 近藤義博
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