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【J2:第16節 東京V vs 湘南 レポート】退場による数的不利の「ピンチ」を「チャンス」に変えた東京Vが、ワンチャンスをものにし久々のホーム勝利!(07.05.21)

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5月20日(日) 2007 J2リーグ戦 第16節
東京V 1 - 0 湘南 (13:03/国立/11,346人)
得点者:'82 吉武剛(東京V)

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チーム状態が上向いている証拠だろう。東京Vにとって、全ての要素がプラスの効果を生んだ。悪夢の7連敗中は、逆に何をしても裏目に出ていただけに、復調への確かな手応えを感じたに違いない。

ラモス監督は、これまで徹底してきた4−4−2の布陣ではなく、前節・山形戦の終盤で初めて採用した3−5−2でスタートさせたが、まずこれが嵌った。
1番の狙いは、サイド攻撃にあった。服部年宏を左の高い位置に張らせ、右サイドの福田健介と「(古巣の)湘南をよく知っているだろう」と起用した左のボランチ・佐藤悠介のサイドチェンジを生かしたコンビネーションが、思い通り機能する。
福田、フッキが積極的にドリブル突破を仕掛け、前半の早い時間から決定的なチャンスを作りだした。
さらに目を引いたのが佐藤の要所を締める守備で、古巣の狙いをことごとく潰し、前半は前線にボールをほとんど入れさせなかった。

次のポイントは、右サイド・福田健介が前半34分、38分と立て続けに2枚の警告を受け早々と退場処分となったことだろう。前回の同カードでも1人退場してから間もなく先制点を奪われ、最後は2人が退場し3−0で大敗するという苦い思いをしているだけに一瞬イヤなムードが流れたが、同じ轍は踏まなかった。逆に「このピンチをチャンスに変えられた」と廣山望。「僕らに足りない運動量が、逆に増えてリズムができるんじゃないか」。予想は見事に的中した。攻守にわたって一人一人が確実に運動量を増やし、数的不利をほとんど感じさせなかった。

この全員の頑張りを見て感化されたのがGK吉原慎也である。
前半を0−0で守りきった東京Vは、後半から服部を下げ4バックに切り替え2トップにしたフッキ、ディエゴでワンチャンスを狙うが、なかなか決めきれない。逆に湘南が遠い距離から積極的にシュートを狙ってくるなど、ゴールへ向かう姿勢を強めていた後半34分、この試合最大のターニングポイントを迎えた。
湘南・加藤望の右からのクロスはゴール前のアジエルにピタリ。「みんなが頑張っているのにGKが簡単に決めれてたまるか」と完全に1点覚悟のヘディングを吉原は真正面で防ぐと、再びこぼれ球に坂本紘司が放ったダイレクトボレーも体全体で弾き返し、マン・オブ・ザ・マッチ獲得の2本連続スーパーセーブがとび出し、完全に流れを東京Vへと引き寄せた。

プラスは新たなプラスを生むものだ。運動量の落ちたディエゴに代え、守りに入ろうと投入した吉武剛の起用がズバリ的中する。投入わずか1分足らずの後半37分、ファーストタッチで嬉しい移籍後初ゴールを決めチームに10試合ぶりのホーム勝利をもたらせた。
敗れた湘南も、警戒していたフッキに対しては「個」で抜かれる場面もあったが「組織」で対応し凌ぎ続けてはいたが最後の最後、一発に泣いた。
「10人になったことで東京Vの方がやることがハッキリし、逆にやりやすくさせてしまった」(湘南・坂本)最も痛い『退場』の影響を、勝利の原動力へと変えることができたことが、東京Vの勝利を生んだに違いない。
「湘南がチャンスをものにできなかっただけ。サッカーってこんなもの・・・」加藤が力なく言葉を搾り出した。

初の3バックスタート、選手起用、スーパーセーブの連続と全ての歯車が見事にかみ合うようになった東京V。そろそろ反撃体勢に入りそうである。

以上

2007.05.21 Reported by 上岡真里江
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