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【J2:第19節 愛媛 vs 岡山】愛媛側レポート:時間とともに体力、判断力を失って今季初の逆転負け。愛媛にとっては試合運びに課題を突きつけられた“PRIDE OF 中四国”の岡山戦。(11.07.04)

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7月3日(日) 2011 J2リーグ戦 第19節
愛媛 2 - 3 岡山 (19:04/ニンスタ/3,855人)
得点者:5' 前野貴徳(愛媛)、34' チアゴ(岡山)、83' 久木田紳吾(岡山)、90' 白谷建人(岡山)、90'+3 ジョジマール(愛媛)
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☆岡山側レポートはこちら

今節は岡山を迎えた“PRIDE OF 中四国”のホーム最終戦。2点をリードされた前回のホーム・鳥取戦とは正反対で、愛媛は前半5分に前野貴徳のゴールで先制点を奪った。後半に強い愛媛が立ち上がりにリードを奪い、幸先よくスタートを切ったはずだった。しかし、前半のうちにPKで追いつかれると、後半に2失点を許しての逆転負け。終盤、立て続けにゴールを奪われた時は第9節のホーム・北九州戦を思い出し、脱力感に襲われた。ただ、その時と決定的に違ったのはアディショナルタイムにみせた意地。「最後まであきらめていなかった」というジョジマールが一矢報いたことは救いだった。

試合を振り返っても、立ち上がりの内容は決して悪くなかった。いつもと変わらない攻めの守備で岡山のボールホルダーにプレッシャーを与え、主導権を握った。前野のゴールも、高い位置から積極的にボールを奪いにいったことで生まれたもの。対する岡山も前線からプレスをかけようとはしていたが、2列目がついてこなかったこともあって愛媛はポゼッションもできていた。しかし、時間と共に、いつも以上に急速に消耗していく体力。判断の誤り、ポジションのズレが失点を生んでしまった。前半34分、チアゴのPKを呼び込んだプレーは、ポゼッションでの判断ミス。危険な場所で横パスを奪われ、失点を招いてしまった。

愛媛は今季初の逆転負けという結末に向けて、後半も狂い始めた歯車はなかなか噛み合わなかった。チアゴにボールを当てて、攻撃の厚みを増した岡山に対して後手に回った後半。その状況に対して後半10分、バルバリッチ監督は内田健太と大山俊輔を投入。早めにフレッシュな選手を入れることで、失った流れを取り戻そうと試みた。一旦、岡山の勢いを鈍らせることはできたが、最終的には逆に岡山が選手交代で愛媛を押し切った。じっとしていても汗がにじむ蒸し暑さの中で、スタートからピッチに立っていた選手も、そして交替で出場した選手からも、これまでの終盤の強さは影を潜めたまま。愛媛は終盤、カウンターから立て続けに2点を許して勝負が決してしまった。

試合後、「足が止まってしまった」と愛媛の選手たちは悔やんだが、それに応じたサッカーができなかったことは今後迎える夏本番に向けて大きな課題。これまでの気候なら最後まで走り抜けたとしても、これからは今節のような状況も増えるだろう。体が動かなくなった時に、どうやって切り抜けるのか。「夏場の試合はミスを少なくして、どれだけボールを動かせるかが重要になると思う」と関根永悟が指摘するように、ボールをつなぐ時の判断は、チーム全体で考える必要があるだろう。リードをしたのなら、ポゼッションをして相手を疲れさせる展開に持ち込まなければ、これからの季節で勝点を積み上げることは困難だ。

他にも、今節のような形なら後半の2失点は状況判断次第で結果も変わったはず。いずれもカウンターではあったが、必ずしも数的不利な状況ではなく、あそこまでズルズルと下がる必要はなかった。チームとしての試合運び、そして個々の判断が問われた岡山戦。体力を消耗してしまった時にどう戦うかという問題を突きつけられた今節を教訓に、夏場を乗り切るヒントを見つけたい。そうでなければこの敗戦は何の意味も持たなくなるし、これまでの戦いでつかんだ自信すら失いかねない。

この試合に関しては、チームとしてやるべきことを90分間やり切ったのが岡山であり、誰か1人の責任で決した勝敗ではない。ただ、あえて1人挙げるなら、ジョジマールのプレーは良くも悪くもこの試合の愛媛を象徴していた。前半の終盤以降、岡山に試合の主導権が移ったのは前線からの守備に勢いがなくなったことが1つの原因でもある。苦しい時間帯を迎えた時に、前の選手は攻撃の面でも前線で起点を作ることはできなかった。しかし、最後まで心が折れることなく戦い抜き、奪い返した得点の意味も大きい。それはなす術なく敗れ去った北九州戦からの成長の跡でもある。しかし、ここで成長の歩みを止めてはならない。少しずつ結果を残し、ひとまわり大きく脱皮しようとしている今季はここからが正念場。今夏はこの試合を糧に、したたかで、たくましく戦い抜く姿をサポーターにみせて欲しい。

■この試合注目のCOOL BALLER:ジョジマール(愛媛)

以上

2011.07.04 Reported by 近藤義博
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