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【2011 Jユースカップ 準決勝 清水 vs C大阪】プレビュー:プレミアリーグ東西3位が今季初の対戦。東の3位と西の3位どっちが強いんだ(11.12.22)

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12月23日(金)2011 Jユースカップ 準決勝 清水 vs C大阪(14:00KICK OFF/金鳥スタ)
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F東京、横浜FM、東京VというJリーガーを多数輩出している育成の名門が決勝トーナメント進出を逃すなか、ユースからトップチーム昇格5人の札幌と同じく6人の京都の決勝進出の可能性が高いかと思われていた今年のJユースカップ。しかし、札幌と京都はともに打ち合いとなった準々決勝で敗れた。いくつもの予想外の理由として、Jユースカップのグループリーグが3試合の短期決戦だったこと、U-18日本代表遠征と重なったこと、選手のトップチームへの帯同によりユースでのコンビネーション構築の遅れなどが考えられる。
もちろん、ちょっとした運や些細なことも勝負を分けた。準々決勝で清水に敗れた後、京都の本田将也監督が「些細なことで勝負が決まったりする。選手たちも身をもって感じたと思う。些細なことで負けたことを頭に入れて次につなげてほしい」と話した。トーナメントであればそれで終わるし、Jリーグのような長いリーグ戦なら勝点差として順位に差をつける。些細なことだが、見過ごせば大きなことになるというサッカーの難しさがシーズン最後の大会・Jユースカップにある。

今年のJユースカップのベスト4に残ったチームに共通する特徴を探せば、「前からアグレッシブに戦う」ということになるだろう。名古屋(高田哲也監督)、広島(森山佳郎監督)、清水(大榎克己監督)、C大阪(大熊裕司監督)の4チームの力が拮抗しているとは思わないが、トーナメントでは「些細なこと」が勝負を分けることもあるので勝敗予想をすることは怖い。第2試合の清水対C大阪も「些細なこと」が立ち上がりの15〜20分間にどう影響するかで勝敗が左右される可能性が高い。もちろん「些細なこと」は90分間付いてまわる。清水はプレミアリーグ・イーストで3位、C大阪はプレミアリーグ・ウエストで3位と、順位こそ東西の3位同士の対決ということになるが、12月のプレミアリーグでは清水が連勝しているのに対して、トップのホームスタジアムでアウェイとして戦うC大阪は2連敗。12月に結果を出せているのは清水だ。

清水はFWの柏瀬暁にボールを当ててからの展開が豊富なチームで、難しい試合展開になっても地力で乗り切るチーム力もある。大榎監督が「チームは夏を過ぎてから成長を見せた。選手には守備の話もするが、結果からいうとノーガードの打ち合いのような試合が多かった。ただ、この年代から守って守って点を取られないサッカーをするよりもどうやって点を取るかを考えていくことが大切だと思っている」というように、ディフェンスラインが高く、前から積極的にボールを奪いにいくスタイル。また、プレミアリーグの後期・F東京戦では1試合をマンツーマンでやってみるなど、あえて偏った戦いをやってプレーの幅を広げるチャレンジも行ってきた。「マンツーマンをやるとバランスが崩れやすくなるが、人をしっかり見るということを確認することも必要。この年代でゾーンディフェンスをやりすぎると(マンツーマンで)人を見ることができなくなると思うので、ゾーンでごまかすことはよくないと考えている」と、大榎監督はリーグ戦ではいろいろなことを試してチームを成長させてきた。Jユースカップのトーナメントでも守備的に戦う気はない大榎監督。「守備も大事だけれど、ここまで継続してきたことを出したい」と話しており、プレミアリーグで8ゴールの柏瀬、石毛秀樹、7ゴールのテクニシャン・影山貴紀の決定力に期待だ。

C大阪はJユースカップのグループリーグを3戦3勝で勝ち上がり、決勝トーナメント2回戦では同じグループHで2位だった大分に再び勝って、準々決勝では決定力爆発で鹿島を破ってベスト4入りを果たした。ハマったときの攻撃力はトップチーム同様だが、課題は立ち上がり。大熊監督は「スロースターター。エンジンがかかるのがいつも遅い。この時間帯に失点するとメンタルが弱くなるケースがある」と言葉では嘆くが、表情はそうでもない。チャンレンジ&エラーから選手がどう成長するのかを楽しみにしているようにも見える。直近の公式戦、プレミアリーグの最終節・広島戦は10番を背負う南野拓実がU-18日本代表のイスラエル遠征のため不在で、結果も内容も納得いくものではなかった。サッカーがうまい苗字の9番・風間健治が孤立して攻撃がなかなか機能しなかったが、この経験を風間とチームがどう活かすが楽しみ。南野が戻ってくることで風間の負担も減り、チームとしての決定機の数は増えるはず。また、双子の西村兄弟(洋亮、拓馬)の性格の違いがプレーにどう反映されるかもおもいしろい。真面目な兄の洋亮はサイドハーフでもボランチでも汗かきプレーでチームに貢献するが、やんちゃな弟の拓馬は高い位置でプレーしておいしいところを狙う前向きな性格。プレミアリーグの広島戦では拓馬をサイドハーフからFWにポジションチェンジしてからC大阪の流れがよくなったので、拓馬の使い方もポイントになるだろう。

清水とは今季初対戦で、同じ会場で行われたJユースカップ準々決勝で10分間ほど見たという大熊監督。「清水対策をやるつもりはまったくない。ビデオは見るが、自分たちの積み重ねを出したいので選手に多くの情報を与えることはしないと思う」という。ただ、「前からプレスを掛けて雪崩れ込んでいくい感じですね」と10分間の印象を話してくれた。つまり、基本的なコンセプトは似たもの同士。プレミアリーグ・ウエストで9ゴールの南野、6ゴールの西村(洋)、長谷川将の決定力に、終盤にスタメン復帰した風間とテクニシャン・西村(拓)が絡むパスワークと攻撃力で清水にぶつかる。立ち上がりの20分間で受けに回らず、主導権を取る時間をどれだけ長くするかが勝負に大きく影響しそうだ。ここまで来れば勝利に対する意地は120%。両チームの攻撃力の激突による展開がどうメンタル面に影響して90分間を形成するのかを堪能してほしい。

以上


2011.12.22 Reported by 松尾潤
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