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【2013Jリーグプレシーズンマッチ 鳥栖 vs F東京】レポート:「ゲームを終わらせる集中力」(尹晶煥監督/鳥栖)が足りなかった鳥栖が逆転負けを喫す。「主導権を取り、ゲームをコントロールした」(ポポビッチ監督)F東京が、仕上がり具合の良さを見せたPSM。(13.02.17)

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この試合のレポートをお読みいただく前に、筆者の雑感を述べさせていただくことをお許しいただきたい。
試合をご覧になられていない方には、悪い先入観となるかもしれないが、このプレシーズンマッチ(PSM)前に取材した内容を、少しだけ述べさせていただきたい。

2月13日(水)宮崎県総合運動公園にて行われた、川崎F対F東京のトレーニングマッチ(TM)。
開始早々に、F東京が失点を喫した。キックオフ直後の3分に、右サイドを崩されて先制点を奪われた。
前日のトレーニングで、厳しいメニューをこなした中でのTMなので、ある意味では仕方ないことだと理解はできる。しかし、指揮官であるポポビッチ監督は、「そんな中でも何ができるのかを見せないといけないし、前半はそれを言い訳にしてはいけない」という主旨のコメントを残した。同様に、GK権田修一も「一番やってはいけないサッカーをやってしまった」と置かれている状況の中で、最悪のプレーをしたことを自戒していた。
それから3日後のPSMなので、F東京サイドから見ると試合の入り方とメンタル面の課題の修正ができているのかを検証する重要な試合となっていた。

晴天の中でのキックオフ。今日のPSMが始まった。試合開始から、前述の課題を意識したF東京が主導権を握っていた。
「前半は失点以外は悪くない。チャレンジしているし、ボールも回っている。」とポポビッチ監督が評価するように、F東京らしい、長短を織り交ぜたサッカーを行っていた。ただ、31分の失点シーンだけを除くが。

迎え撃った鳥栖は、開始早々から押し込まれる時間が続いた。
バックパスのミスから決定的な場面を作られたり、左サイドからのクロスをFW平山相太にヘディングシュートを打たれたりと危うい場面が続いた。
しかし、「持たれていたのではなく、相手に持たせて・・・」と鳥栖は慌ててはいなかった。その結果、31分に相手のボールを奪ってから、縦パス一本で先制点をあげることができた。昨シーズンによく見られたような得点だった。堅守速攻の鳥栖らしい得点といえるだろう。
このままで、試合を終了することができたら、今季の鳥栖は上位に食い込むことができたろうと期待を持ったコメントで締めくくることができたに違いない。
しかし、表題でも記したように「ゲームを終わらせる集中力」(尹晶煥監督/鳥栖)が、残り20分となったところで不足していた。さらに、「ボールを保持する時間、無駄な動き」も昨年から引き継いでいると評価された。
昨年にも見せた得点と試合の運び方だけでは、今季の躍進は簡単になせることはできない。相手も研究してくるだろうし、戦力アップを図っているからだ。
そうならないためには、そこに何かを加えないといけないし、それができる補強を今季の鳥栖は行ったはずである。

新加入のロニが、一瞬の抜け出しを見せて先制点をあげた。完全移籍となった高橋義希が、視野の広さを見せてそれをアシストした。
金井貢史も守備だけでなく、積極的な攻撃参加を見せた。末吉隼也が入ることで、攻撃に人数を割くシーンも見えた。
これらは、昨季から上積みされたところである。
開幕までの2週間、さらに連携を深めて鳥栖サッカーの質の向上を図って欲しい。

一方のF東京は、わずか3日間で別のチームに変貌していた。
「先制はされたけど、試合自体は悪くない」と権田修一は評価した。試合の入り方も、畳み掛ける攻撃もTMの時とは全く違うものを見せていた。
反省点をあげるとすれば、「(失点は)昨年と同じ悪いところがでた」(徳永悠平)ところだろうか。しかし、このところも2週間で修正してくれるだけの力は持っている。
新しい選手の加入も発表された。今季は昨年と違い、リーグ戦で大暴れを見せてくれそうな強さを感じた。

互いに成果も課題も見つかったプレシーズンマッチ。
結果もさることながら、リーグ開幕までの2週間に、それぞれのチームにかける期待が大きくなった試合でもあった。

ボールが動くたびに、見ている人に感動を与えるサッカー。
それぞれのサッカー観は違っても、そこにボールがあることに変わりはない。
試合の目的は勝つことであり、プレーの目的はシュートを打つこと。結果として得点を奪い合うことになる。
一個のボールに注がれる想いと視線は、選手への期待と声援とつながっている。
多くの感動を与えてくれるリーグ戦が始まる。
選手の皆さん、今季も私たちに夢と感動を与えてください。
ボールがあるところに、常にドラマがあるのがサッカーなのだから・・・。

以上

2013.02.17 Reported by サカクラゲン
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