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【J2日記】横浜FC:その日、Jリーグの歴史が蘇った。三浦淳宏引退試合(13.11.07)

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横浜のチームメイト(横浜フリューゲルス、横浜F・マリノス、横浜FC)が集まった「横浜FRIENDS」のメンバー

11月4日、横浜フリューゲルス、横浜F・マリノス、東京ヴェルディ、ヴィッセル神戸、そして横浜FCに所属した三浦淳宏氏の引退試合が行われました。引退試合は、横浜に関係する「横浜FRIENDS」と、日本代表をはじめとして三浦淳宏氏と関係の深い選手が集まった「ATSU FRIENDS」が対戦。主役の三浦淳宏氏は、前半を「ATSU FRIENDS」で、後半を「横浜FRIENDS」でプレーし、合計3ゴールのハットトリックを達成。この日、ニッパツ三ツ沢球技場に集まった6,717人のファン・サポーターは、三浦淳宏氏とその仲間が繰り広げるサッカーを大いに楽しみました。

この試合を見て、三浦淳宏氏と集まったその仲間・サポーターが、Jリーグのこれまでの歴史を三ツ沢の丘に再現させたように感じました。試合後の挨拶で三浦淳宏氏は「楽しかった思い出よりも苦しい思い出のほうが多かった」という言葉を残しましたが、Jリーグがたどってきた良いことも苦しかったことも思い出され、またそれを乗り越えて積み重ねてきた歴史の重さも見えたのではないでしょうか。
スタジアムには、過去に在籍していた全てのクラブのサポーターが集い、それぞれの時代のチャント(応援歌)を順番に口ずさみます。横浜F、横浜FM、神戸と所属クラブが共通し、今季限りでの引退を表明している吉田孝行選手の応援もたくさん聞かれました。1998年を最後に聞かれなくなった横浜フリューゲルスのチャントが15年の時を越えて復活したことも感慨深く、全ての応援に懐かしさを感じました。

集まった選手たちも、この引退試合を通じて懐かしい仲間と再びサッカーができることを喜んでいました。
●吉田孝行選手(神戸)
「みんな楽しくできたし、集まることができたのもアツのおかげ。フリューゲルス時代のメンバーは、山口(素弘)さんとか、まだみんな現役でできるんじゃないかというぐらい。永井(秀樹)さんはまだやっていますが。このスタジアムは自分の原点、スタートした特別な場所ですし、横浜FCには所属していないのにサポーターが温かく迎えてくれて、本当にうれしく思っています」
●楢崎正剛選手(名古屋)
「アツさんの引退試合ですが、それプラス懐かしいメンバーとプレーできる機会を、しかも三ツ沢でやれる機会を与えてもらったので、うれしかった。アツにも感謝したい。楽しんでしまったという感じです。
フリューゲルスで一緒にやっていた時からもう何年も経ってしまったので、懐かしみながら後ろから見ていました。スタンドを見たら、フリューゲルスの旗やグッズを持っている人がいっぱいいて、そういうのにも感動しました。応援歌も懐かしかったですね。アツには公私ともにお世話になった。ピッチ上の先輩でもあるけど、普段の生活も後ろについて行動していたので、いろんな影響を受けましたし、尊敬する姿を僕が受け継がないといけないと思う。でも、同じようにはなれないですね」

三ツ沢には国見高校時代の恩師、小嶺忠敏氏も駆けつけました。「国見時代の練習が一番きつかった。無回転シュートも、国見時代のミスキックから身につけた。今でも座右の銘は小嶺先生の『自信と過信は紙一重』という言葉。小嶺先生の涙を見たのは選手権、結婚式、そしてこの引退試合で3回目ですが、こちらも泣いてしまいました(三浦淳宏)」と、高校サッカーも含めての三浦淳宏“選手”の歴史、そして日本サッカーの歴史の奥深さが改めて感じられました。

横浜FC・山口素弘監督も「引退試合やチャリティーマッチなどで、歴史を残していくような試合をこれからもやってほしい」と話していました。20周年を迎えたJリーグ、そして日本サッカーのさらなる発展のためには、温故知新も重要です。このような機会が増えていくことが大事だと感じました。

以上

2013.11.07 Reported by 松尾真一郎
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