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【J1:第6節 柏 vs C大阪】レポート:主力欠場も新たに出場した選手が躍動。C大阪に競り勝った柏が今季リーグ戦ホーム初白星を飾る!(14.04.07)

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6分、柏は田中順也のゴールで幸先良いスタートを切った。茨田陽生がサイドに開いたキム チャンスに付け、そこからアーリークロスが入る。逆サイドに流れたボールを高山薫が折り返し、それを田中が右足で合わせた。レアンドロ ドミンゲスのポジションには田中、ハン グギョン、栗澤僚一に代わるボランチに茨田、橋本和のいない左ウイングバックには高山、そしてこれまで右のウイングバックを務めていた高山が左にシフトしたため、右サイドには昨年10月の骨折から復帰したキム チャンスが入った。この得点シーンに絡んだのは、いずれも欠場した選手の代わりに入った選手だ。

ここまで勝ち切れない試合が続き、停滞感に捉われていた柏だったが、こうして代わりに入った選手たちの活躍が結果となって表れたことは、柏が試合のペースを掴むための起爆剤的な役割を果たした。
中でもキム チャンスの復帰がもたらす影響は大きい。柏の攻撃は中央突破か左サイドに偏る傾向が強く、サイドからのアーリークロスや、敵陣深くまで入り込むプレーは今季に関してはほとんど見られなかった。右サイドバック、ないしは右ウイングバックを本職とするキム チャンスは先制点の場面ではアーリークロスを入れ、そしてC大阪の左サイドバック、丸橋祐介と終始マッチアップしながら、その背後を突こうとする動きで攻撃力のある丸橋を抑え、さらには76分の追加点が生まれたCKもキム チャンスのオーバーラップが誘発した。もちろんCKを蹴った田中の左足の精度と、ニアで押し込んだレアンドロも称賛されるべきだが、右サイドの局面において優位性が握ったキム チャンスは、怪我明けでまだ本調子ではないとはいえ、さすがは韓国代表という実力を披露していた。

対するC大阪だが、「相手にゴールを決めてくださいと言わんばかりに相手にスペースを与えてしまった」とランコ ポポヴィッチ監督が立ち上がりの出来を悔いた通り、“地に足の着いていない”といった様子で、マークを掴まえていなければスペースも埋め切れず、ゴール前に人数はいるものの失点場面で完全に田中を放したのは致命的である。
失点で目が覚めたのか、その後は持ち直し、ボールを保持して押し返す時間を作っていき、守備的な戦い方を敷いた柏がブロックを作ってスペースを埋めていたため、中盤の動きに変化を出すことを意図して、「柿谷)曜一朗、(南野)拓実、アーリア(長谷川アーリアジャス―ル)のスピードを生かしたほうがいいと思って、前半は特にああいう動きを入れた」とフォルランが何度も降りて、パスを受けてはさばく。30分と31分には柏DFに食い付かせた後の裏に生じたスペースに、それぞれ柿谷曜一朗、長谷川アーリアジャスールがGK菅野孝憲と1対1になる決定機を作るも、両方とも菅野の好セーブに阻まれた。

後半に入ると「受け渡しをしながら、ただ引くんじゃなくてチャレンジするところはできていた」(大谷秀和)と、柏がブロックを作る中にもC大阪の流動性のある動きに対応し始めたことによって、C大阪は前半に何度か見せたような裏のスペースを取ることができず、逆にコンパクトなゾーンの中で良い形でボールを奪えるようになった柏は、何度も効果的なカウンターを繰り出していく。狙い通りの試合運び。ところが敵陣へ襲い掛かる過程でのイージーミスの多発でチャンスをフイにしたことは、なんとももったいなかった。
90分に丸橋が1点を返したC大阪だが、追撃には時間が少なすぎたし、柏が警戒していた柿谷、南野拓実を交代せざるを得なかったなどチームとして思うように回らず、そこは「この日程でトレーニングを積めなかった」とランコ ポポヴィッチ監督が振り返ったように、AFCチャンピオンズリーグのブリーラム遠征が、肉体的にも精神的にも疲労を与え、連携面の確認作業などに少なからず影響を及ぼしてしまったのは、ACLを並行して戦うチームの宿命でもあり、致し方ないのかもしれない。
しかし1点を返された際、柏にすれば前節の大宮戦、ヤマザキナビスコカップの甲府戦の、最後の最後で追い付かれてドローとなった「(最近2試合のことが)頭をよぎりました(苦笑)」(近藤直也)というように、急にバタついたことは重く受け止めなければならないだろう。ここは大谷の言うとおり「集中力の問題」である。今回はなんとか逃げ切り、今季リーグ戦ホーム初白星を飾ることはできたが、終盤の戦い方に関しては今一度チーム全体で突き詰めていく必要がある。

以上

2014.04.07 Reported by 鈴木潤
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