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【J2:第7節 北九州 vs 磐田】レポート:北九州が本領発揮!川島の初ゴールなど今季最多3得点で磐田下す。(14.04.14)

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ゴールネットが激しく揺さぶられた瞬間、川島大地は左拳を突き上げて高く跳び上がり、風間宏希は右手を何度となく振ってその喜びを表現した。強いチームに強い北九州、その本領発揮。俺たちの北九州が戻ってきた。

予感はあった。11分の池元友樹の同点ゴールが決まった瞬間、私は空を見上げてあることを思い出した。何度かJ'sGOALの記事で触れてきたが、何かが起こりそうな日は本城の風がいつもと違うのだと。ピッチに明らかな風上と風下を作るのが普段の表情とすれば、雨の降りしきるこの日の風はバックスタンドからメインスタンドへと風が横切っていた。1−1では終わらないぞ。そういう風だった――。いや、もっともそんな運やジンクスではなく、北九州の選手が今季一番のハードワークを90分にわたって続け、チャンスも確実にものにしたことが勝因だ。「予想していたよりも自分たちがボールを支配してサッカーができたのかなと思う」と前田和哉。強い相手に巻かれるのではなく冷静かつ能動的なサッカーで勝利を呼び込んだ。

試合のスコアは3−2だったが、先手を打ったのは磐田だった。立ち上がり早々、手元の時計ではまだ45秒というディフェンス陣が落ち着いていない状況の中、山田大記がドリブルで中央突破を図って一気にペナルティエリア内に運ぶと、フェイントを一つ入れて鋭い先制弾。磐田が幸先良く1点を手にした。だがこの得点によってリズムが出たのは北九州のほうだった。「逆に早い時間だったのでみんな開き直ってまたリスタートした」と柱谷幸一監督(北九州)。ともすれば強豪相手に引き気味になる可能性もあったが、吹っ切れた北九州はミスで失うことはありながらも積極的な攻撃に挑んでいく。11分には鈴木修人のロングフィードをオーバーラップした冨士祐樹が左の高い位置で拾ってクロス。DFに当たって弾道が変わるも「ゴールに向かう姿勢が増えてきた」と自らを分析する池元友樹が反応して同点ゴールを決めた。

ディフェンス時の北九州は規律のあるブロックを構築。磐田は中盤ではボールを保持していてもブロックを割ってシュートに行ける場面は少なく、最後の詰めの部分でも北九州の対人プレーが勝った。「我々の方が相手よりも多くのチャンスを作ったが、チャンスを生かすことができなかった」とシャムスカ監督(磐田)は悔やむ。他方、北九州が見せつけた「積極的にゴールに向かっていく姿勢」(柱谷監督)は後半も持続した。
66分にハーフウェイライン手前からのFKを得ると鈴木修人が一気に前線の原一樹へ。原は頭で繋いで左側に流すと、今季初先発となった川島大地が臆することなく左足で振り抜きプロ初ゴール。さらに80分には「(川島)大地くんから本当にいいボールがきたのでトラップして打つだけだった」という風間宏希のゴールで北九州が3得点目を奪った。ポポの強烈なミドルシュートで一時的には磐田に流れが行きかけるが、柱谷監督から磐田との対戦に「勝点3以上の価値がある」(風間)と言われたという北九州イレブンは先制されようとも、追いつかれようとも高いモチベーションを持ち続けた。

雨中のゲームは3−2でホイッスル。

3失点で2敗目を喫した磐田は駒野友一の「プレッシャーの位置が定まらずバラバラになってしまった」という言葉が全てを物語る。北九州のボランチだけでなくFW原一樹も自由にプレーする場面が目立ち、磐田はチーム全体のディフェンスにルールを感じられなかった。ただ攻撃に関してはブロックを崩すには至らなかったが2得点を奪えているだけに悲観する必要はないだろう。今週1週間、まずは守備の再構築を急ぎたい。

そして金星の北九州。選手たちは冒頭のとおり喜びに沸き、笑顔はひときわ輝いて見えた。その反面、「もっともっとチャンスを作れるところはあったがミスもあるし、チームとしての課題もまだある」(池元友樹)と反省も忘れていない。主導権を握りながらシュートが6本に終わったことや、45秒での先制点献上など、攻守に課題があることが明白だからだ。しかし長崎戦、磐田戦と北九州は(結果として)前のめりになりながらも勝点を積み上げたのだから、こうも言うことができるだろう。守備から入ることも、そうではない戦い方をすることもできるオプションの多いチームになってきた、と。これからゴールデンウィークにかけて岡山、山形、福岡とやや苦手としてきたチームと当たることになるが、持つ手が一つではないことを自信に変えて勝点を伸ばしていきたい。まだまだやれる。もっとやれる。手応え十分のゲームだった。

以上

2014.04.14 Reported by 上田真之介
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