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【J2:第17節 横浜FC vs 札幌】レポート:ピッチ内外の「サポート力」を強さの源泉とした札幌が横浜FCを完封。横浜FCはホーム未勝利が続く。(13.06.02)

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試合後の記者会見で、横浜FC・山口素弘監督が「あえて言いますがうちのチームは間違いなく弱い」と断言したが、両クラブが持つ「強さの源泉」の差を見せつけられた試合となった。

もちろん、ゲーム全体の流れを決定づけたという意味では、「ヨーイドンで2発殴られて」(山口監督)というように、開始20秒の日高拓磨、そして10分の前田俊介の2ゴールが試合序盤で決まってしまったことが、試合の流れと勝敗の行方を左右することとなったが、両クラブの差は90分通して、いや試合前から歴然としていた。

試合開始1時間45分前。札幌の監督・選手・スタッフを乗せたバスがニッパツ三ツ沢球技場に入る際の大きな札幌サポーターのチャント。その思いは、「(サポーターの声援は)バスの中で感謝していて、今日はそういうサポーターのみなさんが来てくださったおかげで、気持ちの入った試合ができた」(前田)というように、しっかり選手のサポートとなった。そして、先制点を決めた日高が「試合をやる前から、あれだけのサポーターの声で後押しされたら、気持ちが入らない選手はいない。すごい力になったし、その最初の勢いが先制点につながったと思う」と振り返るように、明らかに人数、密度ともにホーム横浜FCを凌駕するゴール裏を作り上げた札幌が、スタジアムの雰囲気すら制していた結果の「ヨーイドンの2発」だった。

札幌が上回っていたのは試合前から最初の10分だけではなかった。DFラインを高くしつつ、ハードワークを90分間続けた。「その後の戦い方はちょっとバタついたところがあった」と財前恵一監督が振り返るように、0-2となった後ようやく横浜FCはリズムを取り戻すことに成功するが、横浜FCのDFラインからのボランチを経由したビルドアップ、サイドでの基点を作る動きなどを、札幌がハードワークを続けることで押さえることに成功。札幌側にもプレーのミスは多かったが、1人がミスをしても周りの選手がカバーする「サポートの動き」がピッチの中でも徹底していた。

横浜FCも、なんとか持ち前のビルドアップで札幌の守備陣を崩し、20分に黒津勝のシュートがクロスバーを叩き大久保哲哉が流し込めなかったシーン、85分に田原豊のヘディングシュートがクロスバーを叩いたシーンなど決定機は作り出したが、一方で2点のリードを背景に横浜FCのビルドアップを遅らせ、最後のクロスの前にゴール前の人数を揃える守備戦術を90分間徹底した札幌を相手に、それ以上の脅威を与えることはできなかった。攻撃でも個々の選手が孤立するシーンが多く、攻撃時のボールの動きを引き出すサポートも不足していた。

横浜FCは、「チームは間違いなく弱い」の「弱い」の中身を再度見つめ直す必要があるだろう。強いチームになるとはどういうことか、というのは1つの答えがあるわけではない難問だが、相手を上回る特長を出していかないと勝点3には届かない。立ち上がりに不十分なクリアでピンチを増幅したころ、最初の失点後にもサイドバックとセンターバックの間の連携ミスを何度も突かれて、その修正ができないままに同じ形で前田にゴールを決められた流れなど、ミスや悪い流れをピッチ上、いやスタジアム全体でサポートすることで乗り越えられないところを突かれている。

シュナイダー潤之介が「コーチングしても応えてくれなかったりしたところもあった」と振り返るように、ピッチ内のサポートをいかに構築するのか、そこがチームとしての大きな反省点だ。さらに、今回もアウェイの監督に「本当にホームゲームのような感じで戦えた」という言葉を出させてしまったこと。これまで三ツ沢で何度も聞いた言葉をまた聞くことになってしまったことも、今後いかに横浜FCが成長するのか、その成長の原点にしないといけない要素だ。サポーターに助けられ、90分間ハードワークした札幌の姿に、そのヒントはある。

勝利した札幌は、アウェイでの強さを改めて発揮した。この試合の流れは、次のアウェイ愛媛戦、そしてホームに戻った富山戦につながるだろうし、つなげていかないといけない。前節の水戸戦で復帰した河合竜二が、後半はコンディションの問題で退くも、この試合の前半で大きな存在感を見せた。今後の戦い方の安定におおきく貢献していくことは間違いない。

サッカーは、ミスがつきもののスポーツ。この試合で、横浜FCと札幌のミスの数や質に大きな違いがあったとは思えない。しかし、そのミスが起きたときに、ピッチ上でそしてスタジアムからサポートしてカバーできるか。ここが、サッカーではなく試合となったときに大きな差となる。

プロサッカーにおける「強さ」は、勝つ力であり、勝つためにはピッチ内外のサポートは不可欠だ。

以上

2013.06.02 Reported by 松尾真一郎
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