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2022年度 第12回Jリーグ理事会後会見発言録

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2022年12月26日(月) 12:50

2022年度 第12回Jリーグ理事会後会見発言録

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2022年度 第12回Jリーグ理事会後会見発言録
2022年度 第12回Jリーグ理事会後会見発言録

2022年12月20日

2022年度 第12回Jリーグ理事会後会見発言録

2022年12月20日(火)17:30~
JFAハウス4階会議室およびWebミーティングシステムにて実施
登壇:野々村 芳和チェアマン
陪席:窪田 慎二 理事
組織開発本部 青影 宜典 本部長
フットボール本部 黒田 卓志 本部長
マーケティング本部 笹田 賢吾 本部長
フットボール本部 競技運営部 樋口 順也 部長

〔司会より説明〕
本日開催いたしました第12回理事会後のメディアブリーフィングを開催いたします。

《決議事項》
1.2024シーズン以降のリーグ構造・大会方式の件

https://www.jleague.jp/news/article/24260/
2024シーズンより、リーグ戦およびリーグカップ戦におけるリーグ構造・大会方式について、記載の通り変更いたします。リーグ戦は、J1・J2・J3各カテゴリーのクラブ数を20クラブに統一し、それに伴い各カテゴリーの昇降格の方式も変更いたします。また、リーグカップ戦は、J1 18チームおよびJ2 2チーム参加のグループステージ・ノックアウト方式から、J1・J2・J3全クラブが参加するノックアウト方式へ変更いたします。

今回の変更は、Jリーグが新たな成長戦略として掲げる「2つの成長テーマ」(1)60クラブが、それぞれの地域で輝く、(2)トップ層が、ナショナル(グローバル)コンテンツとして輝く、に基づき、トップカテゴリーである「J1」の価値を最大限に活用すること、ならびに、リーグカップ戦の大会方式変更により、異なるカテゴリー間での試合を創出し、J2・J3の成長の起爆剤として活用することで、Jリーグ全体の価値向上を目指しています。
資料に基づきご説明いたします。
2023シーズンを移行期とし、2024シーズンのクラブ数を各リーグ20クラブに揃えていきます。
●2022シーズンのリーグ戦について
J1、J2の昇降格は2.5枠。自動昇降格は2枠、J1参入プレーオフで0.5枠
J2、J3の昇降格は2枠、自動昇降格が2枠。

●2023シーズンのリーグ戦について
J1、J2の昇降格>・J1からJ2への降格は1枠(最下位クラブの自動降格)
・J2からJ1への昇格は3枠(2枠は上位2クラブの自動昇格/
1枠は3~6位のJ1昇格プレーオフの優勝クラブ)
J2、J3の昇降格>・J2からJ3への降格は2枠(下位2クラブの自動降格)
・J3からJ2への昇格は2枠(上位2クラブの自動昇格)

●2024シーズンのリーグ戦について
J1、J2の昇降格>・J1からJ2への降格は3枠(下位3クラブの自動降格)
・J2からJ1への昇格は3枠(2枠は上位2クラブの自動昇格/
1枠は3~6位のJ1昇格プレーオフの優勝クラブ)
J2、J3の昇降格>・J1、J2の昇降格と統一する
・J2からJ3への降格は3枠(下位3クラブの自動降格)
・J3からJ2への昇格は3枠(2枠は上位2クラブの自動昇格/
1枠は3~6位のJ2昇格プレーオフの優勝クラブ)

●2023JリーグYBCルヴァンカップについて
2022シーズンは現状のグループステージ、プレーオフステージ、ノックアウト方式のプライムス
テージですが、2023シーズンはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の開催時期移行に伴い、グループステージは、J1全18チームとJ2 2チーム(前年度J1の17位、18位)の20チームを5グループに分け、各グループでホーム&アウェイ方式の2回戦総当たりのリーグ戦を行います。プレーオフステージは廃止となります。ノックアウトステージは、グループステージを勝ち上がった8チームにより、ホーム&アウェイ方式のトーナメント戦(決勝は1試合)となります。

●2024JリーグYBCルヴァンカップについて
J1・J2・J3全クラブが参加するノックアウト方式となります。詳細は別途発表いたします。

2.2023シーズン試合日程・大会方式の件
基本的な昇降格の制度については先ほどご説明した通りです。
また、ルヴァンカップにつきましても、プレーオフステージは開催せず、アウェイゴールルールは廃止となります。
各リーグの大会方式、主に入れ替えについてご説明します。
■明治安田生命J1リーグ
https://www.jleague.jp/news/article/24237/
https://www.jleague.jp/news/article/24238/
【J1クラブ・J2クラブの入れ替えについて】
①J1における年間順位最下位のクラブがJ2に降格し、J2における年間順位上位2クラブおよびJ2における年間順位3位から6位のJ2クラブが参加するJ1昇格プレーオフに優勝したJ2クラブがJ1に昇格する
②前号の定めにかかわらず、J2における年間順位1位または2位のJ2クラブの中でJ1クラブライセンスの交付判定を受けられなかったJ2クラブがあった場合、次の通りとする
イ)当該J2クラブはJ1に昇格できず、J1における年間順位最下位のクラブはJ2に降格しない
ロ)J2における年間順位1位または2位のJ2クラブのうち、J1クラブライセンスの交付判定を受けたJ2クラブが1クラブである場合、当該J2クラブとJ1昇格プレーオフから1クラブがJ1に昇格する
ハ)J2における年間順位1位または2位のJ2クラブがいずれもJ1クラブライセンスの交付判定を受けていない場合、J1昇格プレーオフから2クラブがJ1に昇格する
③第1号の定めにかかわらず、J2における年間順位3位から6位のJ2クラブの中でJ1クラブライセンスの交付判定を受けられなかったJ2クラブがあった場合は、次のとおりとする。
イ)当該J2クラブはJ1昇格プレーオフに参加できない
ロ)J2リーグ戦年間順位7位以下のJ2クラブが繰り上がってJ1昇格プレーオフに出場することはない

■JリーグYBCルヴァンカップ
https://www.jleague.jp/news/article/24239/
ルヴァンカップの大会方式はリリースの通りです。プレーオフステージは開催いたしません。また、アウェイゴールルールは撤廃いたします。

■明治安田生命J2リーグ
https://www.jleague.jp/news/article/24241/
J1、J2の入れ替えについては、J1の際にご説明した通りです。

【J2クラブ・J3クラブの入れ替えについて】
(1)J2における年間順位の下位2クラブがJ3に降格し、J3における年間順位の上位2クラブがJ2に昇格する。
(2)前項の定めにかかわらず、J3における年間順位の上位2クラブのうちJ2クラブライセンスの交付判定を受けていないJ3クラブがあった場合は、当該J3クラブはJ2に昇格できない。この場合において、J3における年間順位3位以下のJ3クラブがJ2に昇格することはない。
(3)J3における年間順位の上位2クラブのうち1クラブのみが前項に該当した場合は、第1項の定めにかかわらず、J2における年間順位の最下位のJ2クラブのみがJ3に降格する。
(4)J3における年間順位の上位2クラブのいずれもが第2項に該当した場合には、第1項の定めにかかわらず、J2・J3間の入れ替えは行わない。

■明治安田生命J3リーグ
https://www.jleague.jp/news/article/24242/
2023シーズンから20クラブでの大会となります。
J2クラブ、J3クラブの入れ替えについては、先ほどJ2でご説明した通りです。

■2023Jリーグスケジュールについて
J1、ルヴァンカップ、J2、J3の日程(開催日)をリリースの通りお伝えいたします。
https://www.jleague.jp/release/%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%92%ef%bc%93%ef%bd%8a%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b0-%e6%97%a5%e7%a8%8b%e3%81%8a%e3%82%88%e3%81%b3%e7%99%bb%e9%8c%b2%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88%e3%81%ae%e7%99%ba%e8%a1%a8%e3%82%b9/

3.2023シーズンの登録機関(ウインドー)および追加登録期限の件
■2023シーズンの追加登録期限
明治安田生命J1リーグ、明治安田生命J2リーグ、明治安田生命J3リーグ
・・・2023年9月8日(金)
JリーグYBCルヴァンカップ・・・2023年10月6日(金)

■2023登録期間(ウインドー)
第1登録期間(ウインドー)2023年1月6日(金)~3月31日(金)
第2登録期間(ウインドー)2023年7月21日(金)~8月18日(金)

4.FUJIFILM SUPER CUP 2023大会概要の件
来シーズンも「FUJIFILM SUPER CUP 2023」を開催いたします。
開催日時は2023年2月11日(土・祝)13:35キックオフ。会場は国立競技場です。対戦カードは2022明治安田生命J1リーグ優勝の横浜F・マリノスと天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 優勝チームヴァンフォーレ甲府です。
合わせて、同日「NEXT GENERATION MATCH 2023」の開催も予定しています。(同日10:15クックオフ 横浜F・マリノスユース vs. 日本高校サッカー選抜)
そして、来年FUJIFILM SUPER CUPは30回の記念大会を迎えますので、併せて記念ロゴを作成しましたのでお知らせいたします。

5.2023Jリーグパートナー契約(契約更新)の件
来シーズンも明治安田生命様に大会タイトルパートナー契約を継続いただくこととなりました。
その他パートナー契約につき変更点のみご説明いたします。朝日新聞社様は、今年まで「Jリーグ百年構想パートナー」としてご契約いただいていましたが、来シーズンからは「Jリーグサポーティングカンパニー」としてJリーグパートナーをご継続いただくことになりました。
また、「スポーツ振興くじ販売代理」のカテゴリーのパートナーを新設し、楽天グループ株式会社と新たに協賛契約を締結することになりましたのでお知らせいたします。

6.ホームタウン追加の件(いわき)
従来のホームタウンに浪江町を追加することを決定いたしました。
いわきFCホームタウン:いわき市、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、葛生尾村、浪江町

7.実行委員選任の件(千葉、大分、相模原、北九州、奈良、FC大阪)
ジェフユナイテッド千葉大分トリニータSC相模原ギラヴァンツ北九州の実行委員の変更を承認いたしました。
また、来シーズンよりJリーグに入会するFC大阪、奈良クラブの実行委委員の新任を承認いたしました。
ジェフユナイテッド千葉
変更前:ジェフユナイテッド株式会社 森本 航(もりもと こう)代表取締役社長
変更後:ジェフユナイテッド株式会社 島田 亮(しまだ あきら)代表取締役社長
※2023年1月1日付けで同職就任予定
SC相模原
変更前:株式会社スポーツクラブ相模原 望月 重良(もちづき しげよし)
代表取締役会長
変更後:株式会社スポーツクラブ相模原 西谷 義久(にしや よしひさ)
代表取締役社長 ※2023年2月1日付けで同職就任予定

ギラヴァンツ北九州
変更前:株式会社ギラヴァンツ北九州 玉井 行人(たまい ゆきと)代表取締役社長
変更後:株式会社ギラヴァンツ北九州 石田 真一(いしだ しんいち)
代表取締役社長※2023年1月1日付けで同職就任予定

大分トリニータ
変更前:株式会社大分フットボールクラブ 榎 徹(えのき とおる)代表取締役社長
変更後:株式会社大分フットボールクラブ 小澤 正風(おざわ まさかぜ)
代表取締役社長※2023年1月17日付けで同職就任予定

FC大阪 株式会社F.C.大阪 近藤 祐輔(こんどう ゆうすけ)代表取締役社長
奈良クラブ 株式会社奈良クラブ 濵田 満(はまだ みつる)代表取締役社長

8.裁定委員会委員長専任の件
Jリーグは、裁定委員長である堀田力氏からの一身上の御都合による辞任の申し出を受理し、本日開催した理事会にて、Jリーグ規約および裁定委員会規程に基づき、裁定委員長に佐久間達哉氏を選任しましたのでお知らせいたします。佐久間氏の略歴はリリースに記載の通りです。

9.功労賞表彰の件(堀田 力氏)
Jリーグは、本日開催した理事会にて、2022年12月末日にJリーグ裁定委員長を退任される堀田力氏の長年にわたるリーグへの貢献に感謝の意を表し、その功績をたたえ、功労賞として表彰することを決定いたしましたのでお知らせいたします。

10.2023年Jリーグ規約規程改定の件
主な改定項目をご案内します。ガバナンス改革に基づく決裁権限の見直し、役員報酬体系の見直し、そして競技運営の実務に則した修正や配分金規程の明確化、そして大会方式の見直しに伴う修正等を変更しています。
なお、先ほどご説明した大会方式の規約文言につきましては、2023年1月に改定を予定しているため、今回の改定資料に含まれていません。こちらは決定次第改めてご案内いたします。

《報告事項》
1.2023日程発表スケジュールの件

日程につきましては先ほどご説明させていただいた通りです。今週末の12月23日(金)19時より、明治安田生命Jリーグのホーム開幕戦をJリーグ公式YouTubeチャンネルにて発表させていただきます。正式な日程につきましては、1月20日(金)17:00より発表予定です。
また、2月1日(水)17:00より、登録リストを発表予定です。

2.Jリーグ功労金制度2022年度授与対象者の件
Jリーグ功労金制度2022年度授与対象者26名が、資料に記載の通り決定いたしました。表彰規程に基づき、試合数に基づいて功労金を授与するものとなります。

3.参与選任の件(森田 航氏、堀田 力氏)
ジェフユナイテッド千葉 実行委員 森田 航氏と、前Jリーグ裁定委員長 堀田 力氏は参与の資格条件に該当いたしますので、参与に選任することになりました。

《その他》※=リリース・資料無し
1.2023Jリーグ クラブ編成
来シーズンのJリーグ クラブ編成についてご案内いたします。J1、J2、J3のクラブ編成と、全60クラブを合わせたクラブ編成となります。

2.J.LEAGUE SEASON REVIEW 2022※
毎年シーズン終了後にシーズン総括としてPUB Reportとして発行させていただいていました。今年はシーズンレビューと名前を新たにして発行を予定しています。

3.2024シーズン以降の統一ネーム&ナンバーについて※
2021シーズンより統一ネーム&ナンバーをJリーグとして導入してまいりましたが、2023シーズンを持ってリーグ全体での統一したネーム&ナンバーの導入は終了いたします。
2024シーズン以降は現行統一フォントの使用も可能としますが、クラブが希望する場合はクラブオリジナルフォントの使用も可とします。当初の目的であった視認性の向上は一定レベル達成していると思っており、クラブ・リーグともに知見を蓄積できたため、新たな成長戦略の一環として、2024シーズンよりクラブオリジナルフォントを導入することを決定いたしました。

その他、「タイトルパートナー契約更新」と「2023Jリーグシャレン!アウォーズ開催概要」は、本日(20日)10時より行いました「Jリーグタイトルパートナー契約調印式」にてすでに公表しています。

〔野々村チェアマンよりコメント〕
ワールドカップが終わり、凄いファイナルとなり、やはり世界中のサッカーファンがこれだけ熱狂するのだなということを、現地で、またテレビで観て改めて感じることができました。メッシの物語も素晴らしかったと思いながらも、あのは作品として素晴らしかったと思いますが、場合によっては、お客さんの数は全然違うけれども、それぞれの地域で素晴らしい作品だなというものはあるのではないかなと、感じたところです。
もちろんアルゼンチンの方々は熱狂したと思いますが、それは日本人の熱狂とは違う熱狂があったと思います。色々なことを考えさせてもらったワールドカップでした。皆様も眠かったり時差ボケだったりすると思いますが、なんとかコンディションを戻していただいて、年末ひと頑張りしていただきたいと思います。

日本代表はある意味想像の上を行って頑張ってくれました。Jリーグでプレーしている選手たち、Jリーグで育ってヨーロッパで頑張ってくれている選手たち。Jリーグに関わった人たちが頑張ってくれたということで、指導者や地域の人たちも含めて喜んでくれた方が多くいました。それもひとつのJリーグの価値だということもあり、理事会では、この盛り上がりを含め、サッカーにとって前向きなことを来シーズンのどのように活かしていくかということの話もしました。議題が山盛りでたくさん決議事項や報告事項もありますので、私からは所感ということでお話させていただきます。

〔質疑応答〕
Q:2024シーズンからJ1、J2、J3のクラブが20チームになりますが、改めてこの意図を教えてください。

A:野々村チェアマン
本当に様々な方面から考えなければいけないことだと私は考えていました。今回、まずプロセスから申し上げると、フットボール委員会で(J1のクラブ数を)減らすことがいいのか、増やす方が良いのか、現状のままが良いのかを議論してもらいました。その後、ビジネスの観点も含めたことを考えたわけですが、減らすことのメリットは今の日本のサッカーの現状からしてまだ出てきません。一方で20クラブにした方が、フットボール面でのメリットはプラス、マイナスがあっても、若干プラスだろうと思います。リーグの価値をどう上げていくかということをビジネスの面から考えると、プラスが多いのではないかということです。
例えば、10年前と違うのは、リーグの中で、クラブの売上をトップから数えて15~25番目のJクラブは、昔は(カテゴリーがJ1J2で変わることで、売上規模に)結構な差がありましたが、その差はなくなってきています。つまり、そこには現場に投資できるところで差がなくなってきているので、競争力としても十分に補完できるであろうということです。
二つの成長戦略を掲げています。60クラブが地域でどう輝いていくかと、トップをどう伸ばしていくかですが、トップになる可能性があるクラブは、10年後、20年後、20クラブぐらいまでチャンスがあると思っています。J1のトップ10に入るとそれなりのお金がもらえる配分構造にしているので、このリーグの構造改革で自然と競争意識が湧き出てくるようにしたいということが、一番大きなところです。

18クラブが20クラブになるので、試合数が少し増えます。ビジネス的には良いけれど、選手としての疲労も含めた懸念があるのも分かっています。そこで、ルヴァンカップの大会方式の変更とセットにすることで、全体の試合数は増えるということにはならなくなります。かつ、18のJ1クラブでやっていたものが、今度は20拠点になるので、今の日本のメディア環境からすると、点でどう面を取っていくかということを考えた方が良いだろうと私は思っていました。18の拠点が20になると、年間を通してJ1を感じてもらうエリアが2拠点増えるので、その部分でもJ1リーグの価値を上げることができると思います。
ルヴァンカップも今までは18クラブの大会だったものを、60クラブの大会にすることで、大会の価値も上げることが出来るという狙いもあります。ワールドカップも含めてPK戦についてはいろいろと議論がなされたところもあったので、加えていうと、カップ戦が増えるということは、必然的にPK戦の数も増えると思います。PKというのは選手にとってストレスで、PK戦自体が良いのかどうかは、私も感じていますが、何かがかかったゲームでPK戦をやるというのが一番慣れるという意味では大事な部分だったりすると思いますので、国内の大会でそういう場面が増えるのは想像できると思っています。

Q:奈良クラブとFC大坂は、今日、正式に入会が決まったという認識でよろしいでしょうか。

A:仲村広報部長
入会は、入会要件満たした時点で入会を認められたということになります。入会が確定しましたというリリースもリーグからは出しています。

Q:理事会の決議を経ないで?

A:仲村広報部長
理事会では、この条件を満たせば入会しますという形で、条件付き承認を行い、その後、入会要件を満たせば晴れて入会という流れになります。

Q:それではJFLが終了した時点で入会が決まったという理解でよろしいですか?

A:仲村広報部長
そうです。
Jリーグ規約 第17条
(4)Jリーグは、11月に開催される理事会において、第2項に定める審査および調査ならびに前項に定める要件のうち第5号および第8号を除く各号に関する調査等の結果を踏まえて入会の可否を審議のうえ、その結果を原則として11月30日までに、当該百年構想クラブに書面または電磁的方法により通知する。なお、当該審議により入会を承認された場合であっても、前項第5号および第8号の要件を満たさないことが明らかになったときは、Jリーグへの入会は認められない。
(5)前項に定める入会は、理事会承認の翌年1月1日にその効力を生じるものとする。

A:野々村チェアマン
たぶん、以前はもっと後に承認していましたが、実際に現場で勝って、昇格を決めて、みんなで心底喜べるように前倒しして、理事会では通しています。

Q:来季のルヴァンカップの決勝の日程が決まっていない理由を教えてください

A:フットボール本部 黒田卓志 本部長
放送の関係等でまだ調整している段階です。

Q:ユニフォームのネーム&ナンバーのフォントの件ですが、大々的に変更したわりにはすぐに戻ったという印象ですが、戻す理由を教えていただけますか。

A:野々村チェアマン
良い面も、もちろんあったと思います。視認性という意識をみんなで持とうという点に関しては良かったと思います。一方、費用対効果も含めて、このまま続けていくことが良いのかどうかといったところと、あとはリーグの職員の工数とか、コストも含めて考えると、見直した方が良いのではないかということです。トライしてみることは良かったのかもしれません。

Q:確認ですが、各カテゴリー20チームにして、チーム数を増やしていくことで、自然とその中で競争力が上がっていく、日本はまだそういう段階であるというのが一番の理由ですか。

A:野々村チェアマン
トップ・トップにだけお金が行くという仕組みを作る段階ではまだないと思っています。今年トップ10のクラブであっても、10年後もそのままでいられるかどうかはなかなか分からないぐらいのレベルの差だと思います。10番目から30番目ぐらいまで、J2の真ん中ぐらいまでのクラブにここから伸びていく可能性が十分にあるぐらい、実際に売り上げも伸びてきているし、サッカー面においても面白いトライをしているクラブも増えてきているので、まだまだ絞り込むよりはもう一回、みんなでフラットに競争という意識でやっていく方が今は良いという認識です。

Q:カップ戦も変えていく中で、成長戦略の流れだとは思いますが、皆さんの同意を得るのは簡単ではなかったと思いますが。

A:野々村チェアマン
私もクラブの社長をやっていたので、クラブがどう目の前の売り上げを作っていくかということになるのは当たり前だと思います。それをどうやったら変えていけるかというよりは、何をするのが日本サッカーのために良いのかということを実行委員会で今年の序盤、かなり皆さんと議論させていただいたので、そんなにこの構造改革に関しては反対があったとは思いません。むしろ全会一致で、その方向で進んでいこうということになったと思います。
J1がこのリーグを引っ張っていくという意識を、揃えるのが難しかった時期が最初の1、2ヶ月ありましたけれど、J1のクラブの皆さんも、J1が成長することで、J2、J3のクラブ、日本のサッカーを助けることができるということも含めて合意してくれました。ルヴァンカップでいえば、J1の大きなクラブがJ3の地域に行って1回戦を行うことは、第三者的に見ても面白いマッチアップになるし、J3のクラブからすると、やはりJ1のクラブが来ることで、経済効果も含めたいろいろなことが起こるキッカケになると思います。J1のクラブでは、J1としての責任としてやっていこうというところまで意識を揃えることが出来たと思っています。揉めたことはゼロです。

Q:2024シーズンの各カテゴリーの昇格、降格の枠を3にした理由を教えてください。

A:野々村チェアマン
30年というJリーグの歴史の中でもそうですし、世界的な部分で見ても、20クラブで3枠が降格というのが妥当な数字だと思います。これを5とかにはなかなかなりません。特に、サッカーはクローズドではなく、どう投資をするかはすごくリスキーで難しくはあります。よって20クラブで3枠は、サッカーの世界では常識的な範囲だと思っています。

Q:世界的に見てもということですが、どういった国を参考にしたのでしょうか

A:野々村チェアマン
例えばイングランド、プレミアリーグでいえば20クラブでやっていて3チーム降格。スペイン、イタリアも同様。ドイツは18チームでやっていて、2.5枠。20チームでやっている大きなリーグはそれほど多くはないのですが、トップレベルを走っているリーグではそういったところです。

Q:今年までは、J1参入プレーオフにJ1のチームも参加していましたが来年からなくなるのは同じ観点からの改革なのか、そのほかの理由なのでしょうか。

A:野々村チェアマン
2.5枠や3.5枠という0.5枠は見ている方にもややこしいところがあると思います。0.5にしていた理由は、18チームでやっていて、3枠にするわけにはいかないけれど、2枠だと少ないところがあるので、どうしても2.5枠になっていたのですが、分かりやすさも含めて、0.5をなくしました。また、0.5を作ると、試合日で1、2週、絶対に取られ、過密日程につながるので、ここは分かりやすく20チームずつにし、各カテゴリー3枠入れ替えにするのが、一番良いだろうということです。そのほかにもメリットはあります。

Q:J3でもプレーオフを実施することになりますが、期待することがあればお願いします。

A:野々村チェアマン
今はJ3のクラブであっても、10年後、20年後に、日本のトップクラブになる可能性が本当にあると思います。J3からJ2に昇格する枠だけ少ないというのも不自然ですし、リーグとして、3チームが降格し、3チームが昇格することが当たり前という感覚でいくのが分かりやすさも含めて良いと思います。上がっていくチャンスはたくさん出てきます。もちろん、落ちてしまうリスクもあるのがこの世界ですので、リスクは承知のうえで、どうチャレンジしていくか。各クラブは大変だと思いますが、そういう世界だということは改めてお伝えしたいところではあります。

Q:2024シーズン以降の大会方式とありますが、これは当分続くのでしょうか?また、どのぐらいの時期を想定していますか?

A:野々村チェアマン
すぐに戻すということにはならないと思います。フロントを含めたクラブ全体がどうプロフェッショナルになって、競争の世界で戦っていくというマインドを持てるかとか、醸成できるかということがすごく大事なことだと思います。それが当たり前のこととしてどのクラブも身に付けば、また別のことを考えて良いと思います。とはいえ、Jリーグはまだ30年しか経っていません。選手がプロになり、指導者がプロになり、次のステップは我々Jリーグ側も含めてフロントがどうプロフェッショナルになるかということだと思います。そこまでが出来て、次の構造改革があるのかもしれません。でも、すぐには変わらないと思います。

Q:まず、日程の件ですが、今回は一番遅く終わるのは12月3日のJ1ですが、今まではJ2やJ3が日曜日に終わって、J1が土曜日で終幕していましたが、今回違う理由は?

A:黒田フットボール本部長
J2の最終節は、11月12日になっています。その後、先ほどご説明しましたプレーオフを実施しますので、11月25日が準決勝、決勝が12月2日に開催されますので、プレーオフまで入れると、J1、J2、J3ともにほぼ同じタイミングで終了するということです。

A:樋口競技運営部長
今回、ACLがシーズン移行になり、グループステージが後半戦に開催されます。12月2、3の土日の前の11月28、29日の火水にもACLが開催されています。従って、ACLに出場したクラブが少しでも休息が取れるよう、土曜日ではなくて12月3日の日曜日開催という形になっています。

Q:ネーム&ナンバーのユニバーサルデザインの件ですが、2024シーズン以降は各クラブの判断、自分のところのフォントを使うことになりますが、ユニバーサルデザインを導入したのは、万人に見やすくするためだったと思いますが、クラブが自分のフォントを使うにあたり、リーグからの承認やルール等は設置する予定ですか。

A:野々村チェアマン
それはもちろんです。以前からもあったのですが、今回の統一ネーム&ナンバーでユニバーサルデザインを導入したことで、より、意識を高く持って、またJリーグ側もクラブと向き合っていくことになると思いますので、何でも大丈夫ということには絶対になりません。以前よりも丁寧にそういった点に関してはリーグも見ていくことになります。

Q:24年以降の昇格、降格の件ですが、J3からJFLへの降格、JFLからJ3への昇格は、今回のリリースにはありませんが、昇格、降格がないのか、議論するのか、どちらですか。

A:野々村チェアマン
今回のJ1~J3が各20クラブというのがJリーグとして決められることです。JFLの構造は、また別の組織で決めることなので、Jリーグとしては当然、JFLから上がってくる可能性があるのであれば、昇格、降格の競争の原理を取り入れることになると思います。一定の数まで増える場合は。そこから、例えば、Jクラブが70、80、90になる前提でどのようなピラミッドをサッカー界として作っていくのかというところは、JFAと一緒に考えていかなければいけないと思います。

Q:つまり、2024シーズンでJFLから昇格するチームはないのでしょうか

A:窪田理事
JFLとJ3の入れ替えに関することなので、Jリーグという組織の意思決定と、JFLという組織の意思決定が必要となります。従いまして、JFLの意思決定を現在、待っているという状況です。昇降格枠や大会方式の件につきましては、リーグとしての考えはありますし、JFLともすり合わせをしていますが、JFLのしかるべき決定機関での意思決定を待っている状態です。

A:野々村チェアマン
その決定次第では、来シーズン、入れ替わりがあると思っていただいて良いと思います。

仲村広報部長より補足
その件に関しては、決まりましたら改めてお伝えいたします。

Q:本日午前中の会見も出席させていただいたのですが、明治安田生命さんのビルに移転するということで、6月何日に移転するかは決まっているのでしょうか。

A:野々村チェアマン
内装工事のスケジュールも含めて日付は誰にもわかっていないと思います。決まっていません。
日程を見ながら、一番良い日を選択したいと思います。

Q:何フロアかとかそういうこともまだこれからでしょうか。

A:野々村チェアマン
1フロアの2/3位ということは決まっています。大体の広さ、どんなレイアウトにしなければいけないか、メディアの皆さんに来ていただきやすくなるようなスペースをどうするかということは大体決まったので、あとは作っていくだけというところです。

Q:朝日新聞がJリーグ百年構想パートナーからサポーティングカンパニーに移られると先ほどの発表で聞いたのですが、百年構想パートナーというスポンサー枠みたいなものは無くなるという解釈でよろしいのでしょうか。それとも新たに今募っているという解釈でよろしいのでしょうか。

A:仲村広報部長
確認してご連絡させていただきたいと思います。
〔会見後に確認・メディアへの回答〕
百年構想という概念は全てのパートナー様に共感・応援いただいているものになりますので、今後百年構想パートナーのカテゴリーとして区分することはせずに、パートナー企業の皆さんに百年構想の考え方に基づき応援いただけるようにしました。

Q:PUB Reportに変わってSEASON REVIEWを楽しみに待っているのですが、その際の野々村チェアマンのプレゼンみたいなものは我々に対してあるのでしょうか。
これまで村井チェアマンはずっと我々の前でPUB Reportを発表して色々お話してくださったのですが。ぜひ野々村チェアマンのライブなパフォーマンスをみたいなと心待ちにしております。

A:野々村チェアマン
了解いたしました。丸の内に引っ越したらいつでも来ていただければ僕がいるときは常に顔を出しますのでいつでもコミュニケーション取れるようにスタンバイしております。

Q:朝日新聞がJリーグ百年構想パートナーから外れたということでホームページを確認したら、サポーティングカンパニーの数が倍くらいに増えているという印象ですが、これは結果的にそうなっただけなのか、サポーティングカンパニーが急に増えたのはどういった理由からなのでしょうか。

A:野々村チェアマン
パートナーは一業種一社みたいなところが長らくこの業界にはありますが、パートナーに関しては何社であっても全く問題はないと思っています。仲間を増やすという面では色々な人たちにパートナーになっていただくというのは至極当たり前のことで、我々はそういう姿を目指さなければいけないなと思っています。

Q:来シーズンの日程について、J1の第21節と第22節の間で約3週間の何も入っていない期間がありますが、海外クラブとの親善試合やJリーグのワールドチャレンジの復活を期待してもよろしいのでしょうか。

A:野々村チェアマン
色々なことを期待していただけるのが我々の仕事だとも思っていますので、今のご質問にはぜひ期待していただきたいとしかお答えできないのですが、何かやりたいとは思っています。
夏場の暑い時期ではありますが、通常のリーグ戦をクールダウンすることで選手を休ませるということと、30周年ですのでサッカーをより多くの人にみていただく機会にその期間を当てられたらうまく回っていくと思います。まだ決まっていないのでお伝えはできませんが、ご質問でいただいた内容も含めて色々と考えています。

Q:オールスターゲームと言う言葉を出したら反応はありますか

A:野々村チェアマン
本当に色々なことを、私もリーグスタッフもサッカー関係者も皆考えていて、オールスターもすごく魅力的だということは思っています。夏に少し休むその期間に何かしようかという議論が半年以上前から出ているのも事実ですが、何を選択するのがJリーグにとって一番良いか、日本の皆さんに喜んでもらえるのかと言うことを考えています。そう遠くないうちにこんなことをやりたいということはお伝できると思っています。

Q:来シーズンのルヴァンカップのプライムステージからアウェイゴールルールが廃止になるということでよろしいでしょうか。

A:野々村チェアマン
来シーズン、2023シーズンからです。

Q:この理由というのはアウェイゴールルールがなくなれば延長PKも増えるのですが、先ほどおっしゃられたPK(のレベル向上)につながるものもあるのでしょうか。

A:野々村チェアマン
それはPKありきでそう変えたというわけではなく、ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)の方はその決定をしています。要は、ホームゲームで守備的に戦ってアウェイゴールを与えないということが横行していると言ったら言い方がよくないですが、フットボール本来の魅力を損ねているのがアウェイゴール方式ではないかというような議論から、UEFAではその旨決定しました。それを受けてACLも変わった(アウェイゴールルールを廃止した)ので、日本もそうしましょうということです。

Q:結果としては延長戦にもなるしPKにもなるしという意味もあるということで良いですか

A:野々村チェアマン
無理矢理そこ(PK)につなげてもいいですけれども、本当にPKは大変ですから。皆さんも現場に近い方なので外してしまって何かこう選手の心が本当に傷んでしまったという場面も何度も見ていると思います。難しいとは思いますが、PKでないと今は次に進むチームを決められないというルールの中でPKをどういうふうに我々も含めて見ていくかみたいなことは必要だと思います。機会は増えると思います。

Q:先ほども質問がありましたが、JFLへの降格に関しても何か触れたりとかということは、今後あるのでしょうか。

A:野々村チェアマン
もちろん今後決めなくてはいけないことですので、先ほど申しあげたようにJリーグは案をJFLに渡しています。JFLからの「わかりました。ではそうしましょう。」という返答を受けて皆様に発表するという段取りになると思います。

Q:規約規程の改定について。ユニフォーム規程の明確化の項目が3つあり、ゴールキーパーのところをかなり細かく決めたと思うのですが、これは理由があるのでしょうか。番号なしにして出なければいけない、など。フィールドプレーヤーがゴールキーパーをやったという事案がJ2であったと思うのですが、そういうのを受けて決めておこうということでやられたということでしょうか。

A:樋口競技運営部長
いくつかイレギュラー事象がありましたので、一つ指針を定めたという次第です。

 

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