明治安田生命Ｊ１リーグは5日、6日に第22節の9試合が行われる。今節は3週間ぶりの開催となる。各チームは中断期間にどのような変化が生まれたのか。今夏に加入した新戦力のパフォーマンスも含め、見どころの多い再開戦となる。
首位の神戸はアウェイで横浜FCと対戦。7月22日に行われた16節の川崎Ｆ戦では2点のビハインドを追いつき、2-2の引き分けに持ち込んだ。その試合で2ゴールを奪った大迫 勇也が今節も重要な役割を担うだろう。対する横浜FCは広島と引き分け、7試合勝利から遠ざかっている。得点力に課題を抱えるなか、広島相手にプロ初ゴールを決めた林 幸多郎にかかる期待は大きい。
浦和vs横浜FMは4位と2位の上位対決となる。浦和は前節Ｃ大阪に敗れ、11試合ぶりの黒星を喫した。2試合連続無得点と攻撃陣に元気がないなか、今夏に加入した中島 翔哉がチームに勢いをもたらせるか。横浜FMは川崎Ｆに敗れ、2試合勝利なし。首位の座を神戸に譲ったなか、巻き返しを図れるか。中断期間に行われた欧州クラブとの対戦で経験を積んだ若手がチームに新たなパワーを注入したい。
3位の名古屋は国立で新潟と対戦する。前節は京都に敗れ、2試合勝利がない。複数失点が続く守備組織を上手く立て直し、上位2チームを追走したい。一方の新潟は札幌に1-0と競り勝った。ここ4試合でわずか1失点を守備に安定感が生まれている。好調を維持する新井 直人が出場停止となるのは痛手ながら、代わってピッチに立つ選手がチャンスをモノにしたいところだ。
5位のＣ大阪はホームにFC東京を迎える。前節は浦和を下し、連敗を2で食い止めている。ここ4試合で3ゴールと好調を維持するレオ セアラが出場停止となるだけに、他の攻撃陣が意地を見せられるか。FC東京は鹿島に敗れ、2試合勝利なし。白井 康介、原川 力ら新戦力が嫌な流れを断ち切る役割を担いたい。
鹿島はホームで札幌と対戦。前節はFC東京に快勝を収め、4試合ぶりに勝点3を手にした。常本 佳吾が海外に旅立った一方で、甲府から須貝 英大を獲得。この新戦力がフィットできるかがポイントになりそうだ。札幌は新潟に敗れ、5試合勝利がない。こちらは得点源の金子 拓郎が移籍したのは大きな痛手だろう。攻撃の再構築が求められるなか、知将・ペトロヴィッチ監督の手腕に注目が集まる。
川崎ＦはホームにＧ大阪を迎える。直近の試合では神戸と引き分け、3連勝はならなかった。2点のリードを守り切れなかった後半の試合運びがテーマとなりそうだ。Ｇ大阪は柏を下し、7戦負けなしと好調を維持する。今季初ゴールを決めた食野 亮太郎がチームにさらなる勢いをもたらしたい。
鳥栖はホームで福岡と対戦。前節は神戸に敗れ、連勝はならなかった。2戦連発中の富樫 敬真が今節も結果を残せるか。対する福岡は湘南を下し、3連勝と勢いに乗る。守備の安定感が高まってきたなか、鳥栖から加わった田代 雅也のパフォーマンスに注目が集まる。
京都はホームに柏を迎える。前節は名古屋を下し、3試合ぶりに勝点3を手にしている。ここ5試合で4得点と好調のパトリックに加え、スペインのクラブから加入した原 大智の決定力にも期待がかかる。柏はＧ大阪に敗れ、10戦未勝利と苦戦が続く。2戦連発と細谷 真大が孤軍奮闘の活躍を見せているだけに、他の攻撃陣も結果を出したいところ。不安定な最終ラインに加わった犬飼 智也の出来も勝敗を分かつポイントになりそうだ。
最下位に沈む湘南はホームで広島と対戦。前節は福岡に敗れ、15試合未勝利となった。得点力に課題を抱えるなか、エースの町野 修斗が移籍。代わって加わったディサロ 燦シルヴァーノが苦しむチームの救世主となれるか。広島は横浜FCと引き分け、5試合勝利がない。10番を背負う森島 司が移籍したのは痛手ながら、Ｃ大阪から加わった加藤 陸次樹が得点力不足解消のキーマンとなる。
■各試合の見どころをチェック
湘南vs広島
名古屋vs新潟
鹿島vs札幌
横浜FCvs神戸
浦和vs横浜FM
川崎ＦvsＧ大阪
京都vs柏
Ｃ大阪vsFC東京
鳥栖vs福岡
